坂本龍太朗のワルシャワ通信 11月9日〜11月16日

12歳のウク娘が作ったブレスレットと「ウクライナ」の文字。
私が小学校6年生のこの頃は、今は真逆だがどちらかというと欧米に憧れ、反日的な人間だった。
ウクライナの子ども達の純粋な祖国愛に触れる度、当時の自分を思い出し恥ずかしくなる。

11月10日

・子ども達が描いた絵。
・祖国愛と日本への感謝に溢れている。
・この絵もできるだけ多くの人に見ていただきたい。
・そんな願いを込めて後日日本へと送り出す予定。
・子ども達は絵を1枚描けばそれだけ、ウクライナが平和に近づくと信じ筆を握る。
・私たち大人は、そんな願いをできるだ早く叶えてあげたいと思う。

11月11日

・信毎選賞でとても素晴らしい表彰状、そして正賞メダル「大地樹生」をいただきました。
・賞を得るきっかけとなったウクライナ支援はまだたったの8ヶ月半。
・ウクライナの平和もまだ実現できていない中での受賞でしたが、この賞は「今まで」以上に「将来に渡って活躍が期待」されてのものです。
・これから賞を得るにふさわしい支援をすべしと日本から応援していただいているものだと考えています。
・副賞としていただいた30万円で発電機が5台買え、ウクライナに送ります。
・つまり5つの小学校または避難所に夜でも光を提供することができます。
・暗い地下避難施設に明かりを届けられます。
・ここから生まれる子どもたちの笑顔。
・それが私にとっての光であり明かりです。

11月12日

・信濃毎日新聞の記事です。
・使っていただく写真として、いつもウクライナの子ども達とのものを選んでいただき、大変心強いです。
・それは、この支援の主役は、そして受賞の主役は常にウクライナの人達だからです。
・副賞の賞金を使って購入した発電機も10日以内に届きそうです。
・早くウクライナに届けたい。
・期せずしてヘルソン奪還の祝い物資という意味合いも出てきそうだ。

11月13日

・8歳のウク娘。
・一緒にいるとあまり気づかないが、8ヶ月前と比べるとずいぶん大きくなった。
・この子達の異国の地での成長を、避難先での成長を、ウクライナに残された家族に代わりしっかりと見届けなければならない。
・11月の写真は見ずらいですが、パックンチョを持って遊んでいます。

11月14日

・何が好きなのと言われても、作ってくれるウクライナ料理は全て美味しいので選べない。
・ただ、子ども達が作ってくれる料理は格別に美味しい。
・一日にいくつかの避難先を回ると、どこでも食事を用意してくれる。
・結果として一日に何食も食べる日もあるが、それに加えてタッパにデザートなどを入れられた日にはたまらない。
・タッパを返すとそこにまた入れられることが分かっているので返そうかとも迷ってしまう。

11月15日

・7人の子ども達を連れて遠足。
・さすがに私の車には入らないので、物資搬入車両を午後だけ借りてきた。
・黒坂黒太郎氏、そして日本コカリナ協会による全国での「ウクライナ支援ひまわりコンサート」からいただいた支援金でずいぶん前に購入した車両だが、普段はウクライナの同志が搬入に使っており、私が運転したのは初めて。それだけではなく、7人の子ども達を乗せての運転はさすがに緊張する。
・子ども達の世話より、預かっているその緊張感でどっと疲れた。

11月16日

今夜また、全土へのミサイル攻撃が始まった。


ついにポーランドにもロシアのミサイルが落ち
2名の犠牲者が出ました。

・最近大量に搬入しているろうそく。
・同時進行で発電機の手配も全力で進めている。
・この度、フェリシモこども基金からのご支援を再び賜りウクライナの子ども達に約30台もの発電機を入れることができる。
・そのうち数台をリヴィウに送るため、市議会の友人に連絡し必要な台数を聞く。
・学校の数だけ、つまり127台がとても必要とされているとのこと。
・30台が多いだなんて考えていたが、ひとつの都市だけでもカバーできない。
・しばらく言葉を失い居間をぐるぐるしていたが、気づいたら目が充血していた。
・例え127台用意できたとしても、リヴィウの学校しかカバーできない。
・「30台も」と思っていた自分は過去のものとなり、今は「127台さえ」という気持ちになっている。
・実現したい。できれば本格的な冬が来る前に。とにかく、前に進もう。

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