2002年の日中国交正常化30周年を記念して、中国国際交流協会顧問・中国日本友好協会顧問の張香山氏の著書「日中関係の管見と見証――国交正常化30年の歩み―」が、中国人民大学外籍教授鈴木英司氏の訳で三和書籍から出版されました。

張香山氏は、若き日を日本への遊学で過ごした日本通で、日中国交正常化交渉では中国外交部顧問として直接交渉テーブルについた一人でした。以来、対日政策を決定する際の重要メンバーとして国の方針を決定してきた人であり、親日家として、また一貫した日中友好の重鎮として活躍されてきました。

張香山氏が本書で語る精神は「和すれば共に栄え、戦えば共に傷つく」というものです。国交正常化から現在まで、日本と中国の関係はどうだったのか、節目々々で張香山氏が語っている言葉は、中国の日本に対する政策、考え方が明確に現されています。

そのような張香山氏に北京で直接お目にかかり、そして話をし、大きな感銘を受けて日本に戻ったのですが、それをきっかけとして、中国中日友好協会、中華全国青年連合会などとの交流がはじまり、2005年のNPO法人北東アジア交流協会の設立となりました。

2005年10月
特定非営利活動法人 北東アジア交流協会
事務局長 高橋 考