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夏目 漱石著
A5判  356ページ 並製
価格 3,500円+税
ISBN978-4-86251-427-1   

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 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」と続く有名な冒頭部分から始まる漱石初期の名作。
 主人公は人の世を生き抜くための「非人情」を追い求め思索に耽る。そこに温泉場の謎めいた女・那美と出会いが加わり、思索は深みを増していく。
 「小説も非人情で読むから、筋なんかどうでもいいんです」と言い切る主人公。小説を最初から読むことにこだわらない「非人情」の世界とは? 漱石の難解な芸術論を大活字、読み仮名付きで十二分に堪能できるシリーズ第2巻。

目次

草枕










十一
十二
十三

著者プロフィール

夏目 漱石  (ナツメ ソウセキ)

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

夏目漱石大活字本シリーズ