瀬口利一のトルン通信(5月13日〜5月18日)
5月13日
目的は正しいと思うが手段はどうか?心情的にウクライナ側を支持するし、無駄死にしたロシア軍兵士と「最後」を突き付けられる遺族も気の毒でいたたまれない。プーチンの暴走を止める戦術とはいえ、軍事利用が進むAIの暴走に歯止めがなくなると怖い。
ウクライナはなぜロシア戦死兵の顔をAI識別し、遺族に知らせるのか?
ソ連崩壊時の30年前にも”頭脳流出”が騒がれたと記憶している。今回の方がより深刻かもしれない。プーチン自業自得。
5月16日
・ロシアによる侵攻を受けているウクライナの外務省は5月14日、400人以上が虐殺されたとみられるブチャの家屋で、ロシア軍が撤退した後にピアノに爆発物が仕掛けられていたと発表した。
・ウクライナ外務省がTwitterに投稿した内容によると、ロシア軍が撤退したブチャで、避難していたとみられる住民が家に戻ったところ、激しい攻撃で街は破壊されていたものの、家の中にあるピアノは無事だった。
・ピアノの持ち主は10歳の女の子、ダリンカ(Darinka)さん。しかし、母親はピアノの上に置いてあったトロフィーの並びが、以前と違っていることに気付いたという。
・そのため、ウクライナ軍の工兵がピアノを調べたところ、内部に手榴弾が仕掛けられているのを見つけたという。
・ウクライナ外務省はダリンカさんとみられる女性と、ピアノ内部に仕掛けられた爆発物のようなものの写真を投稿している。
・首都キーウの郊外、ブチャはロシア軍の侵攻を受け、一時占領状態にあった。ロシア軍の撤退後、多くの市民の遺体が見つかり、400人以上が虐殺されたとみられている。
・これに対しロシア側は「遺体はロシア軍の移動前には存在していなかった」などと、虐殺自体が存在していないと反論した。しかし、衛星画像によれば、ロシアの占領時から路上に遺体があったことがわかっている。
あれ?トロフィーの位置が違う➖母親の視点でピアノに仕掛けられた手榴弾を発見(ウクライナ政府の発表)
5月18日
・【Stand with Ukraine マーシャにスケート靴を】
・3月24日にマーシャのために始めたウクライナ義援金の受付は、5月17日時点で、90の個人、団体さまより225万7896円のご寄付金をいただいております。
・皆様のご支援誠にありがとうございます。
・-ここ直近の活動報告をお知らせさせていただきます-
・4/30 (土): 難民センターに食料品をお届けしました
・ポーランドでも5月の初めは連休でお休みになってしまうため、その前に避難民の方々が、支給品を受け取れるよう難民センターで不足している食料品を購入してお届けしました。
・小麦粉、砂糖、牛乳、オイル、パスタなど
・(2万740円分)
・5/4 (水)ウクライナの前線に送る物資を用意しました
・ウクライナの戦地に送る物資は、現地から要請があったものだけを、NGO Dobra dla Dobraを通してお送りしています。今回は、エナジードリンクとエナジーバーを、ということでしたので、どちらも500個づつ寄付金より購入させていただき、お送りさせていただきました。
・エナジーバー、エナジドリンク 各500個
・(5万9055円)
・5/9 (月): 我が家に避難するカティアが描いたピサンキを販売しました
・我が家に避難しているカティアはウクライナの芸大を卒業し、墓石に故人のポートレートなどを彫る職人をしています。ポーランドに来て以来、私にできることで彼女を支援できないかと考えていたところ、ちょうどイースターの時期に我が家に飾ってあったウクライナのピサンキ(イースターエッグ)を見て、描いてみようということになりました。
・出来上がったのは、数々のシンボリズムに願いを込めた祈りのエッグ。平和や家内安全、愛情、豊穣などの意味をもつエッグが20個出来上がりました。・SLOWART
・shopで販売させていただき、すぐに完売。送料、カード手数料、送金手数料などを差し引いた総売り上げ7万6500円をすべてカティアとマーシャのポーランドでの生活費としてお渡ししました。
・ご購入いただいたお客様誠にありがとうございます。
・5/11 (水):
・ウクライナの方達と食事を作って難民センターに届けます
・トルンのウクライナ避難民の女性たちと一緒に、ウクライナ料理を作って、難民センターにお届けするというプロジェクトを始めました。まずは私のキッチンから。来てくれたウクライナの方々にはお礼をお渡しして、難民センターにくる方々には食事を提供できます。避難民の方々もウクライナの家庭料理を受け取れるのは、きっと嬉しいことでしょう。
・初めての試みとなった5月11日は、ウクライナの二人と、トルンの日本人のボランティアの友人たちと一緒に、ウクライナの餃子ヴェレニキと、レンズマメのスープを120食分作りました。
・お料理後は、みんなでお昼を共にし、とても楽しい会になりました。ウクライナの方は初めましてでしたが、お料理は非言語コミュニケーションで、お料理好きにとっては癒しになるなと思った一日でした。
・(食材、お礼、諸経費 1万7050円)
*尚これまでの活動報告はslow-art.plのHPに記載してあります。合わせてご覧いただければ幸いです。