ウクライナの少女(ワルシャワ通信より)
最も私を慕ってくれているウクライナの少女。
6ヶ月ですごく大きくなった。この子も帰国かポーランドに残るかという究極の選択の狭間でもがき続けてきた。なぜそれが究極なのかというと、家族と祖国(帰国)を取るか、安全と社会保障(避難継続)を取るかという選択肢であるためだ。天国か地獄かではない。誤解を恐れずに言うならば、どちらも地獄だがどちらの選択肢がより精神的に楽な地獄かということだ。
私にとってもとても苦しい6ヶ月だった。ウクライナに帰るのがいいとも言えないし、ポーランドに残れというのも無責任であるからだ。結局はウクライナのみなさんそれぞれが辛い辛い決断をいずれくだし、その決断を支援する側が尊重し、それに沿ったサポートをしていくしかない。