坂本龍太朗のワルシャワ通信(6月12日〜19日)
6月12日
「日本から何ができますか」これは講演会やメディアでよく聞かれる質問です。
できることは本当にたくさんあります。
そのうちの1つが今回のlove and peace projectが進めてくださっている【着る支援】です。
ウクライナの子どもたちの気持ちもぜひ一緒に着てください。
6月13日
誕生日は普段素敵な日です。でもこの子は祖国から離れた避難先で、2度目の誕生日を迎えてしまいました。私が去年の開戦直後に出会ってから、身長は15ヶ月で15cmも伸びてしまいました。戦争にあとどれだけ青春を奪われてしまうのか考えていますが、恐らくこの子にとっては戦時下で、避難先での生活がそのまま青春として一生記憶されることになるでしょう。そんな青春の中に、小さくてもいいので花を咲かせてあげたいと願い支援を続けています。
6月14日
ヘルソン救援第1弾
皆さんからいただいた支援を活用し、まずはヘルソンにガソリン吸水ポンプを5台入れます。
1台約2万5000円です。
泥水などを大量に、そして迅速に取り除くことができます。
復興のためにまずは家屋などに溜まった水を取り除かなければなりません。
6月15日(1)
年始に入れた救急車、車検のためウクライナ西部に戻る。
全てクリアし再び人命救助へ。まだまだ車両が足りない。
へルソンが落ち着いたら後回しにしている次の車両を購入し、ウクライナに入れたい。
最近、何気ない言葉で涙が出ることがある。
悲しみも全て力に変えてウクライナへ。
6月15日(2)
ヘルソン救援第2弾
こちらは電気で動く吸水ポンプです。
1台約1万2000円で、計10台投入します。
写真では軽そうに見えますが、1台20キロあります。
肥溜めなどの吸水にも使われる強力なものです。
6月16日(1)
今日は空襲アラートが随分多いだけではなく、現在はウクライナ全土の対して発せられている。
今晩、ウクライナの人々は眠れぬ夜を過ごすことになりそうで悲しくなる。
6月16日(2)
ヘルソン支援第3段
この時期、ヘルソンでは日中の気温が30度近くまで上がることがあります。
家を失った人々、衛生環境の悪化などの理由でこのような虫除けスプレーも支援要請リストに入っています。
6月17日
倉庫に搬入前に保管している段ボールなど計17箱。
これらは全ておむつ。
乳児用だけではなく、高齢者用のおむつも求められている。
この春だけで購入したおむつは1万枚を超える。
6月18日
ワルシャワにて日本祭りが4年ぶりに行われました。
私が担当している浴衣の着付けブースにてウクライナの子どもたちに、先日プレゼントしていただいた浴衣を着た子どもたちと。
いつか、自分たちで着られるように着付けも教えたい。
6月19日
ヘルソン支援第4弾「浄水剤4000個」
飲水がないと服などを使って泥水を濾過し飲まなければいけないケースも報告される。
生きていくために水は必要不可欠であり、時にはこんな浄水剤が命を救うことがある。