坂本龍太朗のワルシャワ通信(6月20日〜6月26日)

620日(1)

父を突然奪われる子どもたちの悲しみは、子どもたちに一生治せない深い深い心の傷を残す。

たとえウクライナが領土を回復したとしても、ロシアに奪われた命は帰ってこない。

つまり、決して子どもたちに平和は訪れない。

620日(2

ヘルソン支援第4弾「浄水剤4000個」

飲水がないと服などを使って泥水を濾過し飲まなければいけないケースも報告される。

生きていくために水は必要不可欠であり、時にはこんな浄水剤が命を救うことがある。

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621日(1

テルノーピリ州クレメネチの第一小学校のミロスラヴァ校長(愛称は猫)より、私たち日本人2人に糸縫い画のプレゼントをいただきました。

いつか、2人でクレメネチを訪問し、直接感謝を述べたいと思います。

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621日(2

ウクライナの小学校に「平和と友情」の桜並木を作ります。

ウクライナの未来、子どもたちの将来が桜の花のように満開になることを願っています。

今、散りそうな心も、また必ず花開くことを信じています。

日本の皆様、いつかウクライナで平和な空の下花見をしましょう。

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622日(3

ヘルソン支援第5弾「虫除けスプレー」

今でもベラルーシ国境沿いでは夜でも森の中などに身を隠し、国境の監視をしている人達がいる。

彼らと同様、家を失ったヘルソンの人々にとって必需品となるのが虫除けスプレー。

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623日(1

ウクライナの子どもたち142人が通う小学校を訪問し、私の師匠である小塩書家に書道パフォーマンスをしていただきました。

今学期の最終日、子どもたちは全員書道のプレゼントを受け取りました。

その後、新学期以降のウクライナの子どもたちに対する教育環境整備(通学方法)について、校長室で話し合いを行いました。

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623日(2

師匠がいるときの私の役割、通訳、篆刻印、記録。日中30度を上回りとても暑かったが、野外であるにも関わらず子どもたちはとても集中し、自分の名前に使われた漢字の意味にも関心を持っていた。

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624

ロシアのミサイル攻撃で約30枚の窓が割れた学校があります。

子どもたちは冬寒い思いをし、割れたままの窓はとても危険でした。

この度、東京渋谷ライオンズクラブの協力を得、全の窓を復旧させることができました。

決して負けない意思を、直った窓を通して子どもたちに伝えていきます。

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625

毎日写真と共に複数回入ってくる私より若いウクライナ兵死亡のニュース。

昨晩の全土への空襲。

先日はロシア軍が公開した動画の中に捕虜になった知り合いの姿。

胸がはち切れそうになっても支援をしなければ、この子達の将来に大人として無責任だと感じるため。

悲しみと怒りが混ざった感情は表現できない。

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626

開戦直後に会った時は13歳だった少女も、今日で15歳。

ウクライナでは5の倍数の歳は特別に祝われる。

今は小学校7年生だが、9月からは最終学年の8年生になる。

ということは卒業試験やここポーランドで次の進路も考えなくてはならない。

夢は獣医だそうで、しっかり応援していきたい。

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