瀬口利一のトルン便り

戦争」と呼んだら「罪」、「平和」を歌ったら「罰」。

世界が「戦争犯罪人」と非難するその人を「プーチン万歳」と崇めなければ許されない21世紀のロシア。

学校では教育ではなく、洗脳が行われている。
欺瞞に満ちた祖国の今をトルストイやドストエフスキーはあの世からどう眺めているだろうか。

ロシア文化を破壊、抹殺して世界から排除しようとしているのは、欧米ではない。ウクライナを侵略して市民虐殺に頰被りするプーチン政権の方であるのは明白。

サハリン 授業中にロシア語とウクライナ語で子供たちが平和を歌うビデオを見せた英語教師を解雇

・ロシアのウクライナ侵攻の惨状は報道の通りです。ウクライナ支援の件、私もお手伝いできれば幸いです。私にできることがあれば喜んで協力させていただきます。
・私も支援に関わっていますが、現在は個人的な範囲にとどまっています。東部ザボリージャの家族三人を受け入れるため自宅を改造するなどして準備はすでに整えてあるのですが、残念なことに先月中旬、出発前夜に空爆で線路が破壊され列車移動が不可能になってしまい、依然ウクライナに足止めされたままです。
・この家族はロシア・サンクトペテルブルクに住む私の親友(ベラルーシ人)の姉家族なのですが生後5ヶ月の孫娘がいるということで1000キロもの移動には困難が伴い、無事国外避難できるかどうか心配しています。

・ザボリージャには悲惨な状況が伝えられているマリウポリからの国内避難民が大量に流れ込んでいます。これらの人々の安全確保が優先されるためにザボリージャ市民の移動は一旦後回しにされているようです。
・今の所資金援助くらいしかしてやれず、本当に気の毒で遣る瀬無い気持ちです。
・大学の授業でもウクライナ情勢を取り上げないわけにはいきません。昨年から郷里、福岡の大学とオンライン交流授業を始めたのですが、2回目の今年は4月下旬から5月にかけてウクライナ情勢を中心に学生たちに日本語、英語でやりとりさせるべく準備中です。

・トルンは対ウクライナ国境から500キロ離れていますが、それでも難民が大量に流れ込んでいて、周囲の日本人、ポーランド人家族も自宅に難民を受け入れています。
・近くのアパート(家主は同僚の先生)にもザボリージャからの2家族入居して生活していて、私も時々食料やトイレットペーパーなどを差し入れています。
・雇用支援も個人的にできることは限られていますが、旧市街にあるうちのラーメン屋でも首都キーウから家族と避難してきた17歳の青年を雇っています。職を探し求める避難民からの電話やメールが最近増えています。

・逃れてきた難民支援ももちろん重要ですがさらに切迫しているのはウクライナ国内に取り残されている市民への支援対策です。
・大学の授業と店の仕事があり、私ができることは限られていますが近日中にトルンの支援所を訪ね何か役に立てることがないか行動を起こそうとしているところです。

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