「 年別アーカイブ:2018年 」 一覧
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2018/12/28 -季語でつなぐ日々
短日 短日のまだあをぞらの龍馬像 友岡 子郷 昼間の時間が短くなることが「短日(たんじつ)」です。「日短(ひみじか)」「暮早し」と言い換えることもできます。夜が長い「夜長」は秋の季語ですが、同じこと …
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2018/12/14 -季語でつなぐ日々
十二月 花束のやうに嬰(こ)を抱き十二月 恩田 侑布子 子どもを表す漢字はいくつかあります。「子」「児」「童」「稚」「坊」等。それぞれ、子ども、児童、童子、稚児、坊ちゃんと使われるとイメージしや …
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2018/12/04 -季語でつなぐ日々
神無月 神無月跳んで帽子を掛けて子は 国東 良爾 神無月は陰暦10月のことです。陽暦に直すと1か月ぐらい遅くなりますから、歳時記では初冬の季語になっています。 この月は古くから、諸国の神々が出 …
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2018/11/29 -季語でつなぐ日々
十一月 バーバリーが闊歩十一月の街 高原 沙羅 バーバリーと言えば、らくだ色・赤・黒・白の直線のデザインのトレンチコートが有名です。その柄のコートを着て、11月の街を颯爽と歩いてきた人がいたので …
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2018/11/08 -季語でつなぐ日々
夜長 長き夜の妻の正論聞きゐたり 中村 昇平 日の入りが早くなって、夜が長く感じられる季節です。「灯火親しむ」は、長い夜に読書を楽しむという季語、「夜なべ」は仕事に精を出すという季語です。いずれ …
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2018/10/23 -季語でつなぐ日々
十月 窓大き席十月の陽の匂ひ 山田 牧 10月は暑くもなく寒くもなく、湿度も低くて気持ちの良い日が多いですね。この句は大きな窓のそばに座って、十月の日差しを楽しんでいる場面です。9月では残暑が厳 …
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2018/10/01 -季語でつなぐ日々
爽やか さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉 爽雨 「爽やか」が季語だと聞くと、意外に思うかもしれません。「爽やかな笑顔」「爽やかな青年」等と、さっぱりとして清々しい様子に使われる言葉だからです …
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2018/09/21 -季語でつなぐ日々
九月 それぞれの丈に山ある九月かな 三森 鉄治 暑さはまだ残っているものの、日差しは明らかに穏やかになり、ほっとできる9月を迎えました。子どもたちは学校に行き始め、大人たちも、暑い時期には先送り …
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2018/08/27 -季語でつなぐ日々
新涼 新涼の母国に時計合せけり 有馬 朗人 夏に「涼し」という季語があります。暑さの中でも、朝夕の涼しさや木陰に入ったときの涼しさが嬉しいと感じるときに使われる季語です。 立秋を過ぎてからの涼 …
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2018/08/17 -季語でつなぐ日々
八月 草濡れたり抜かれたりして八月来 池田 澄子 太陽が照りつけ、入道雲が湧き上がり、山を緑が覆って、生命感の溢れる8月です。でも第二次世界大戦を経た日本人にとって、広島と長崎への原爆投下、終 …
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2018/07/29 -季語でつなぐ日々
夜の秋 夜の秋の平家におよぶ話かな 大峯 あきら 「夜の秋」は「秋」と付いていますが、夏の夜のことです。7月も終わりぐらいになると、暑さの中にふと秋の気配を感じることがあります。それを俗に「土用半 …
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2018/07/19 -季語でつなぐ日々
七月 七月の空へ飛ぶ水押へ飲む 守屋 明俊 梅雨明け宣言のあと、空を見上げると眩しくて、晴れやかな気持ちになりますね。7月に入ると空が一気に広がったように感じられます。近年は異常気象のために梅雨明 …
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2018/07/03 -季語でつなぐ日々
短夜 短夜の青嶺ばかりがのこりけり 加藤 楸邨 「短夜」は日の入りから日の出までの時間が短い夏の夜のことです。「明易し」とも言い換えられる季語です。 夏の短い夜が明けてしまうのを惜しむ気 …
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2018/06/14 -季語でつなぐ日々
六月 六月の氷菓一盞(いっさん)の別れかな 中村 草田男 六月と言えば梅雨雲に覆われるうっとうしい月だと思われがちですが、暗いことばかりではありません。雨に洗われた青葉を窓ガラス越しに眺め、雨音 …
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2018/05/29 -季語でつなぐ日々
麦の秋 教科書を窓際におき麦の秋 桂 信子 「麦の秋」は、「秋」と付いていますが、夏の季語です。麦の穂が稔り、黄色く熟してゆく頃を、麦にとっての実りの秋だという意味で「麦の秋」と呼びます。 …