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活動と構成 子どもと学者の認識の起源について
ダニエル・アムリン、ジャック・ヴォネッシュ 編
芳賀 純、原田 耕平、岡野 雅雄 訳
A5判 192ページ
3000円+税
ISBN978-4-86251-416-5

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ジャン・ピアジェは20世紀屈指の偉大な心理学者とされる。発達心理学・発生的認識論で画期的な研究を行い、現在もピアジェの提示した基礎概念や研究法は、これらの領域では根本的に重要なものであり続けている。そのピアジェの生誕100年を祝して、1996年にジュネーブで展示会が開催された。展示会は、ピアジェの生涯とその業績について、明確で簡潔な展望を試みるものであった。この展示会の内容を伝え、さらに読者がピアジェについての知識を深めてゆく手引きとなるように作成されたのが、本書である。
そのような由来をもつため、本書は、ピアジェとはいかなる人か、その人となりと功績を示すとともに、ピアジェ独特の考え方や主な研究成果について一般の読者にもわかるように要領よく紹介するものとなっている。また、さらに一歩踏込んで、ピアジェの発達心理学や教育学での貢献に展望を与えつつ、発展的話題を提供する章も含んでいる。

目次

翻訳者 序文
まえがき

第1章 ジャン・ピアジェ その人柄と業績
1. 進化の旗印のもとに
2. ピアジェの学問的進化:学者としての生涯
3. ピアジェの業績の進化:不変のテーマと常に新しい発見
4. ピアジェによる、誕生から成人になるまでの知的発達
第1章の解説

第2章 活動と構成
1. 最初の一歩
2. 保存
3. 因果的説明
4. 数の構成
5. 空間の構成
6. 活動と構成、仮のエピローグ
第2章の解説

第3章 考えるときに頭の中で何が起こっているか?
1. ピアジェと子どもの表象の分析
2. 心の理論についての現在の研究
3. 心理学者による描画の研究
4. 子どもたちから見た心の働き
5. 心理学者としての子ども
第3章の解説

第4章 観察下の活動的な子ども
1. 観察下の活動的な子ども
2. 世界征服のための教育的近代性とは?
3. ピアジェは教育学者か?
第4章の解説

概略的な書誌情報  
解説  
解説1 ピアジェの国際教育局における活動  
解説2 ユネスコ機関紙≪プロスペクト(Prospects)≫の発行  
解説3 発生的認識論国際センターと研究紀要EEGの発行  
解説4 ピアジェ研究の入門書  

翻訳者あとがき
事項索引
人名索引
訳者紹介

著者プロフィール

芳賀 純 (ハガ ジュン)
1931年生。東京大学人文科学研究科修士課程修了。筑波大学文芸・言語学系教授、筑波大学名誉教授。2011年1月逝去。著書:『子どもの発達と学習』(明治図書)、『心理言語学』(有斐閣)など。訳書:ジャン・ピアジェ『論理学と心理学』、『諸科学と心理学』、『発生的心理学』(いずれも評論社)、『行動と進化』(紀伊國屋書店)、『矛盾の研究』、『ピアジェの教育学』、ジャン・ピアジェ/ロランド・ガルシア『意味の論理』(いずれも三和書籍)、など。
本書翻訳分担:第1章

原田 耕平 (ハラダ コウヘイ)
1947年生。筑波大学大学院教育研究科修士課程修了。川村学園女子大学教育学部教授、同大学大学院人文科学研究科教授を経て、現在同大学特任教授。著書:『生徒の考えを活かす問題解決授業の創造』(共著)(明治図書)など。訳書:ジャン・ピアジェ/ロランド・ガルシア『意味の論理』(共訳)、ジャン・ピアジェ『ピアジェの教育学』(共訳)(いずれも三和書籍)。
本書翻訳分担:第2章、第4章

岡野 雅雄 (オカノ マサオ)
1957年生。筑波大学大学院文芸・言語学研究科言語学専攻単位取得満期退学。文教大学情報学部教授。コミュニケーション論・記号論・言語表現など担当。著書:『わかりやすいコミュニケーション学―基礎から応用まで』(編著)(三和書籍)など。訳書:ジャン・ピアジェ/ロランド・ガルシア『意味の論理』(共訳)、ジャン・ピアジェ『ピアジェの教育学』(共訳)(いずれも三和書籍)など。
本書翻訳分担:まえがき、第1章、第3章

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