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宮沢 賢治 著
A5判 364ページ 3,500円+税
ISBN978-4-86251-385-4

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第3巻として「風の又三郎」「楢ノ木大学士の野宿」「種山ヶ原」「いちょうの実」の4作を大活字、読み仮名付きで収載している。「風の又三郎」は、宮沢賢治の短編小説。ある風の強い日、不思議な少年が転校してきた。その少年は風の神の子ではないかと疑念を持たれながらも、地元の子供たちと交流していく様子を描いている。「楢ノ木大学士の野宿」は宮沢賢治の童話。宮沢賢治は宝石や鉱物、化石に詳しく、イギリス海岸で日本においてオニグルミの化石の実質の第一発見者となっている。作中の「楢ノ木大学士」とは宝石学の専門家のことである。「種山ヶ原」は、賢治が度々訪れたお気に入りの場所のひとつで、数々の作品の舞台となっている。「いちょうの実」は、いちょうの木と実を親子に見立てた旅立ちの物語。

目次

風の又三郎
楢ノ木大学士の野宿
種山ヶ原
いちょうの実

著者プロフィール

宮沢 賢治(ミヤザワ ケンジ)

1896年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。富商の長男。日蓮宗徒。1921年から5年間、花巻農学校教諭。中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立、農業技術指導、レコードコンサートの開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。1933年没。

宮沢賢治大活字本シリーズ