「 人のいとなみ・自然のいとなみ 」 一覧

第10号/芝神明祭、良夜、風船葛

芝神明祭 包みたる神明生姜よく匂ひ  深見 けん二  9月11日から東京芝の芝大神宮でのお祭りが始まります。別名、「だらだら祭」。21日までえんえんと長く続くのでこの名がありますが、11日間とは、おそ …

第9号/二百十日、案山子、鬱金の花

二百十日 近々と二百十日の鳶の腹  対中 いずみ  二百十日は、立春の日から数えて210日目、今年は9月1日でした。多くの地方で稲の開花期に当たりますが、台風が接近し荒れることが多い頃ですから、10日 …

第8号/穂屋祭、金魚、胡麻の花

穂屋祭 草の香のつよき暾が出て穂屋祭  宮坂 静生  穂屋祭(ほやまつり)は、8月(古くは旧暦7月)の26日から28日まで長野諏訪大社の御射山(みさやま)で行われる、諏訪信仰の原点ともいえる神事ですが …

第7号/星合、蟻地獄、岩煙草

星合 星合ひの夜の盥に水震へ  今瀬 剛一  7月7日は七夕。天の川を隔てて暮らす織姫、彦星が年に一度、会える日で、二星の出会いを「星合」と呼びます。現在は陽暦で行なうところが多いですが、月遅れ、陰暦 …

第6号/茅の輪、山女、烏柄杓

茅の輪 己が身を直径として茅の輪かな  能村 研三  旧暦の6月30日、各地の神社で「夏越(なごし)の祓」という行事が行われ、人々は半年間の罪・穢れを祓い清め、これからの半年間も健康に過ごせるようにと …

第5号/御田植祭、虎鶫、菩提樹の花

御田植祭 一枚の空うすみどり御田植祭  伊藤 敬子  神社の御田(みた・おんだ)で、稲の豊作を祈念する御田植祭は、日本人と稲作との、深く長い歴史を物語る行事でしょう。各地で行われる御田植祭ですが、時期 …

第4号/時の日、袋角、大山蓮華

時の日 吹き戻さるる時の日の群鷗  永方 裕子  一斉に飛び立つ鷗。風に乗って海へ…と思いきや、前に進むことをせずに戻ってきてしまいました。6月の梅雨入り前の強風に押され、進むと思っていた鷗が吹き戻さ …

第3号/神田祭、豆飯、なんぢやもんぢや

神田祭 書痴われに本の神田の祭かな  池上 浩山人  神田明神の神田祭と浅草の三社祭が済まないことには、夏がやってこない、と江戸っ子たちのいう夏祭りの始まりの季節です。  5月の第二木曜日から始まる神 …

第2号/開帳、畦塗、通草の花

開帳 出開帳みな野歩きの靴であり  古賀 雪江  普段は非公開の秘仏の帳を開いて、一般の人々に拝観・結縁(けちえん)させる行事を「開帳」といいます。寺社の境内で行うものが「居(い)開帳」、余所に出張し …

第1号/花祭、紫雲英、雉

花祭(はなまつり) 花まつり樹下のしづくに日が射して  鍵和田 秞子  お釈迦様の生まれたといわれる4月8日は、「仏生会(ぶっしょうえ)」「灌仏会(かんぶつえ)」と呼ばれて、降誕を祝福して全国の寺々で …