「 月別アーカイブ:2020年04月 」 一覧

第22号/伊勢参り、鳥交る、二輪草

文/石地 まゆみ 伊勢参り 伊勢参海の青さに驚きぬ  沢木 欣一  今では誰でもいつでも参拝することの出来る伊勢神宮ですが、国の最高の神様で皇室の氏神様ですから、遠い昔は一般の人がお参りすることは叶い …

第21号/御忌、鶯餅、三椏の花

文/石地 まゆみ 御忌 指あてて耳のつめたき御忌小袖  古舘 曹人  「御忌(ぎょき)」は、高貴な人や寺の開祖などの年忌(毎年の命日)の法会のことを敬っていう言葉です。ですが俳句では特に、平安末期から …

第20号/修二会、桜隠し、土筆

文/石地 まゆみ 修二会 つまづきて修二会の闇を手につかむ  橋本 多佳子  三月の行事と言えば、奈良の「お水取り」が有名です。この「お水取り」は、東大寺二月堂で一日から十四日まで行われる「修二会(し …

第19号/涅槃会、野焼き、蕗の薹

文/石地 まゆみ 涅槃会 現し世の櫛落ちてをり涅槃寺  木田 千女  お釈迦様が入滅(亡くなること)された日、旧暦2月15日は、各寺院で「涅槃会」(常楽会とも)という法会が行われます。4月8日の灌仏会 …