
江戸の知恵で設計する新しい経済
真殿 修治 著
四六判 192ページ
価格2,000円+税
ISBN978-4-86251-664-0
人口減少に、打つ手はあるのか。
日本はすでに人口減少社会に突入し、地域では雇用の縮小、コミュニティ機能の低下、財源不足が同時に進行しています。このままでは、多くの地域で社会基盤そのものが維持できなくなる可能性があります。
では、この流れを食い止めることはできるのでしょうか。
本書は、この問いに対し、「金融」という視点から明確な答えを提示します。
これまでの地域政策は、個別の施策や補助金に依存する傾向がありました。しかし本書では、より根本的なアプローチとして「お金の仕組み」そのものに着目します。
その具体的な提案が、「藩札型地域通貨制度」です。
江戸時代に各藩で運用されていた地域限定通貨「藩札」の仕組みを再評価し、現代の経済理論(MMT)も踏まえながら、地域経済を内側から活性化させる新しい金融モデルとして再設計します。
本書では、
・地域通貨の現状と課題
・藩札制度の歴史的分析と成功要因
・金融機能を強化した新しい制度設計
・雇用保障、ベーシックインカム、関係人口、GXへの応用
・電子地域通貨プラットフォームの可能性
などを通じて、地域社会を再生するための具体的な道筋を示します。
著者は、証券業界で長年にわたり実務に携わり、上場証券会社の経営にも関わってきた金融の専門家。さらに大学院での研究と地域活動を通じて、理論と現場の両面から本テーマを掘り下げてきました。
机上の空論ではなく、実務と研究に裏打ちされた提言です。
人口減少という不可避の現実の中で、地域の未来をどう描くのか。
その選択肢を、本書は提示します。
目次
はじめに
第1章 なぜ地域社会には新しい経済政策が必要なのか
第2章 日本における地域通貨制度の現状と課題
第3章 藩札制度についての研究と制度の特徴
第4章 成功した藩札制度を MMT理論で評価する
第5章 藩札型地域通貨制度の仕組み
第6章 地域通貨による財政支出
第7章 電子地域通貨プラットフォームの発展可能性
第8章 複数自治体が連携して発行する共同地域通貨についての課題
第9章 最後に
著者プロフィール
真殿 修治(マドノ シュウジ)
慶應義塾大学商学部を卒業後、野村證券に入社。23年間勤務した後に退職し、トヨタFS証券常務取締役、水戸証券代表取締役社長、日本証券業協会自主規制会議委員、東海東京アカデミー代表取締役社長などを歴任。
日本証券アナリスト協会検定会員、CFP、社会保険労務士、芸術修士(京都芸術大学大学院 学際デザイン研究領域)




