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劉 玉書 著 淺野 周 訳
A5判  406ページ
3400円+税
ISBN978-4-916037-96-1 C3047

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内容

中国で1998年11月に出版された『鍼刺事故・救治与預防』(中医古籍出版社)の翻訳本です。著者は1988年に出版された『鍼刺事故類案選折』という本を補って本書を制作しました。

神経系、呼吸器系、循環器系、消火器系、泌尿生殖器系、視聴覚器官に対する間違った刺鍼例を列挙し、それによってもたらさせる症状、ミスをした時の処置方法、重要な臓器を刺鍼してしまった時の症状などが述べられています。

ミスや誤刺をした場合どのようなことが起るかを知り、現場での治療に役立てていただけたら幸いです。

目次

第1章 神経系
神経系の解剖部位と?穴の関係についての概念
第1節 中枢神経
第2節 末梢神経

第2章 呼吸系
第1節 胸部における肺の範囲
第2節 背部における肺の範囲
第3節 頚部や肩部における肺の範囲

第3章 循環系
心、脾、血管の解剖部位と?穴の関係
第1節 心臓疾患
第2節 脾臓疾患
第3節 血管の疾患

第4章 消化器系
胃、腸、肝、胆の解剖部位と?穴の関係
第1節 胃疾患
第2節 腸道疾患
第3節 肝臓疾患
第4節 胆道疾患

第5章 泌尿、生殖器系
第1節 腎臓疾患
第2節 卵巣と子宮の疾患

第6章 視聴覚器
目や耳と?穴の関係
第1節 眼部疾患
第2節 耳部の疾患

第7章 皮膚感染と瘢痕拘縮
皮膚組織と?穴の関係
第1節 皮膚感染
第2節 瘢痕拘縮

第8章 異常反応
刺鍼による異常反応の概述
第1節 病気で衰弱しているため突然死した
第2節 思わぬ事故を招く
第3節 刺鍼後の知覚障害
第4節 折鍼(付記:折鍼を取る)

付録
1、本書で刺鍼事故を起こした穴位の要旨
2、暈鍼、滞鍼、折鍼
3、古代における刺鍼事故例
4、『鍼灸大成の禁鍼穴歌』
5、『内経』の刺傷に関する論述の適用
6、歴史上における刺鍼治療の滅亡と刺鍼事故の関係

訳者あとがき

淺野 周先生の書籍