宮沢 賢治 著
A5判 384ページ 3,500円+税
ISBN978-4-86251-384-7
第6巻として「雨ニモマケズ」「どんぐりと山猫」「虔十公園林」「なめとこ山の熊」「イギリス海岸」「フランドン農学校の豚」「耕耘部の時計」「農民芸術概論綱要」「貝の火」「ざしき童子のはなし」の10作を大活字、読み仮名付きで収載している。「雨ニモマケズ」は、賢治の代表作のひとつである。「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」のフレーズは有名で広く知られている。「フランドン農学校の豚」は冒頭原稿が欠落しているにもかかわらず、「命」を描いた隠れた名作として知られている。「農民芸術概論綱要」は、唯一の芸術論、評論文である。他の作品もファンタジーの中に賢治の思いが詰まった作品となっている。
目次
雨ニモマケズ
どんぐりと山猫
虔十公園林
なめとこ山の熊
イギリス海岸
フランドン農学校の豚
耕耘部の時計
農民芸術概論綱要
貝の火
ざしき童子のはなし
著者プロフィール
宮沢 賢治(ミヤザワ ケンジ)
1896年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。富商の長男。日蓮宗徒。1921年から5年間、花巻農学校教諭。中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立、農業技術指導、レコードコンサートの開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。1933年没。