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意識改革でグリーンな地球に!
地球環境を考える会 著
四六判 並製 248頁
定価 1,800円+税
ISBN978-4-86251-058-7 C3030

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宇宙船地球号は、空調システムが変調をきたして温暖化が進んでいるだけでなく、積み込まれていた資源や船内で生産可能な資源、たとえば水、食糧、エネルギー、金属などは供給を大きく上回る消費により減少し涸渇しつつある。さらに、人口増加によって乗組員の数は大幅に増えつつある。乗組員である皆さんが、このような状況を真剣に捉えて、一人ひとりが自分のできるアクションを考え、それを実行される助けとなる本。

目次

まえがき

第1章  今、地球環境に何が起きているのだろうか

1 現実は予想以上に悪化している
(1)CO2濃度が予想以上に上昇
(2)氷河の融解が加速
(3)生物種が減少していく
(4)食糧・資源の欠乏が進行
(5)海が病んでいる
(6)天候に起因する災害・疾病が増加

2 このままであれば地球環境はさらに悪化する
(1)世界人口は増加する
(2)大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済成長がやまない
(3)石油・石炭への依存が続く

3 子供や孫を温暖化地獄に追いやってはならない

4 国際社会は危機感を持って環境の悪化阻止に立ち上がっている
(1)国際的な協調を求めて
(2)政治家が明確に方向性を示す
(3)産業界や市民社会の緊張感に満ちた取り組み

5 さあ立て、急げ、日本!
(1)海外勢は期待しているのだが
(2)一人ひとりに「市民としての社会的責任

第2章  地球環境保全についての我が国としての問題─その対応

1 地球環境保全には改革的対応が必要である
(1)温暖化を含む地球環境保全の問題
(2)数字が示す日本のCO2排出削減の遅れ
(3)政府、企業、国民のトライアングルでの国をあげての総力対応

2 政府・自治体─行政
(1)地球温暖化対応・省エネ─このままでは日本のCO2排出は減らない
(2)ごみの減量・三R─市民の協力は温暖化防止に少しは役立っているけれど
(3)国より進んだ自治体の例
(4)この節の総括
(5)政府・行政に対する要望─【アクションプラン】
◎アクションプラン1
他国をリードする環境保全総合計画の策定とその履行を急げ
◎アクションプラン2
環境税の導入を急げ─西欧・北欧の例に学びつつ
◎アクションプラン3
省エネ優遇税に厚みを持たせよ
◎アクションプラン4
環境保全がらみの研究・技術、製品化の支援策を十分にせよ
◎アクションプラン5
自治体での環境対応のさらなる積極化を計れ
◎アクションプラン6
大量交通機関の復活・利用の促進─そのための料金補助も考えよ
◎アクションプラン7
省エネ建築での支援施策に厚みを計れ
◎アクションプラン8
政府・自治体による温暖化対応の総合的な啓蒙、教育をせよ
◎アクションプラン9
自然エネルギー推進のための税制措置、補助金支援等を図れ

3 企業・産業
(1)産業界の対応は不十分─むしろCO2排出に加担している
(2)企業・産業に対する期待─環境についての企業倫理のすすめ
(3)企業・産業に対する要望─【アクションプラン】
◎アクションプラン10
事業活動におけるCO2削減計画・目標の高度化を図れ
◎アクションプラン11
工場・事業所でのCO2削減諸具体策の設定、推進をせよ
◎アクションプラン12
製造、販売における環境配慮製品への積極的指向を進めよ
◎アクションプラン13
最終市場(小売)での環境指向化を図れ
◎アクションプラン14
生産・流通の企業は環境保全のあらゆる諸行動を積極化せよ
◎アクションプラン15
各産業、企業は自然エネルギーの開発・事業を推進せよ

第3章  はじめよう、あなたから!

1 環境問題は国と企業に“おまかせ”でいいのだろうか
◎アクションプラン16
日本の暮らしは地球2.4個分! と知ろう
(1)私たちの経済活動は地球が提供できる規模を超えていないか
(2)あなたの生活は環境に負荷を与えることはないのだろうか
(3)一般の消費者の環境に対する意識はどうなのだろうか

2 今何が起こっているのだろう
◎アクションプラン17
地球の情報を新聞、本、ネットから取ろう
(1)国のホームページは情報の宝庫
(2)今すぐ行動に移すための環境情報を知りたいとき
(3)私たちの活動が環境に及ぼす影響を知ろう

3 私たちと未来の子どもたちのために何ができるだろうか
◎アクションプラン18
地域間、世代間の公平な暮らしを目指そう
(1)ライフスタイルはこのままでいいの?
(2)伝統文化や生活の知恵を受け継ごう

4 購入における環境配慮としてできること
◎アクションプラン19
ラベルを見て、環境に配慮した買い物をしよう
(1)環境に配慮した商品・サービスを購入する
(2)環境にやさしい企業を応援する

5 消費(生活)における環境配慮─資源─としてできること
◎アクションプラン20
資源の有効活用のための3R(Reduce、Reuse、Recycle)に取り組もう
(1)資源を有効活用しよう
(2)ごみになるものを買わない・ごみを減らす(リデュースReduce)
(3)繰り返し使用しよう(リユースReuse)
(4)繰り返し使えないものは資源としてリサイクルしよう(リサイクルRecycle)

6 消費(生活)における環境配慮─省エネルギー─としてできること
◎アクションプラン21
購入・使用・廃棄の各場面で無駄なエネルギー利用を減らそう
(1)家電製品の購入・使用・廃棄について
(2)暮らしの中の行動を見直す
(3)国民運動「チーム・マイナス6%」

7 廃棄における環境配慮としてできること
◎アクションプラン22
捨てるしかないものは環境を汚さないようにルールに従って処分しよう

8 1人のエコアクションから協働のエコアクションへ
◎アクションプラン23
地域、ネットワークなどに参加して協働して取り組もう
(1)行動も知恵も友人・知人に広めよう
(2)ネットワークを作ろう
(3)協働して取り組もう
(4)環境教育は社会全体で

9 最後に─消費者の責任

第4章  もっと木を植えよう

1 植物と人間
(1)生態系から見る?植物は生産者、人間は消費者
(2)植物を大切にしてきた日本民族
(3)植物は地球温暖化防止のエース

2 植物を取りまく環境の悪化
◎アクションプラン24
森林認証FSCを受けた木材を使おう
(1)減少を続ける世界の天然林
◎アクションプラン25
森林保護をさらに進めよう
◎アクションプラン26
(1)国産の木材/製品を活用しよう
(2)日本の林業の衰退
◎アクションプラン27
生態系に配慮した緑化計画を推進しよう
(3)生態系への配慮が少ない日本の緑化
◎アクションプラン28
土地の在来植物を優先して植えよう
(4)失われつつある植物の多様性
◎アクションプラン29
1枚いちまい、紙を大切に使おう
(5)伸びつづける世界の紙の需要
◎アクションプラン30
食糧や飼料をバイオ燃料に使わないようにしよう
(6)森林を減少させるバイオ燃料

3 木を植えよう
◎アクションプラン31
1本でも多くの木を植えよう
(1)地球再生へのカギは「もっと木を植える」
◎アクションプラン32
国内・海外の植林を支援しよう
(2)どのような木をどのように植えればよいか
(3)温暖化防止のための「木を植える運動」の実例

4 3000万本の木を植えた人たち
(1)伊庭貞剛(明治の第2代住友総理事)
(2)宮脇昭(理学博士、横浜国立大学名誉教授)
(3)ワンガリ・マータイ(ナイロビ大教授、元ケニア環境副大臣)

第5章  我々の生き方を考え直す(先人の知恵に学ぶ)

1 先人の知恵に学ぶ(人類の大半はこうして生きてきた)
◎アクションプラン33
年に4回は家族で墓参に行こう
あなたには20代遡るだけで200万人以上の祖先が存在した。
それだけの人が命をつなげて来た。

2 価値観の転換を図る(粗衣粗食は格好が悪いか)
◎アクションプラン34
腹八分目 医者要らず”簡素で機能的な生活を

3 エネルギー消費の目標値(人類の永続的生存のためにエネルギー消費を減らす)
◎アクションプラン35
消費可能なエネルギーを1日1万キロカロリーに
子孫に美田(良い環境)を残す。人は1代 名は末代

4 未来のために先人の知恵を借りる(宝物は過去の中にちりばめられている)
◎アクションプラン36
古老の話を聞き、孫に話そう 命と知恵を未来につなぐ

5 先住民族と言われる人々の暮らし(知恵の宝庫)
◎アクションプラン37
100年後の夢を話し合い、想像力を高めよう
祈り強く求めることは実現できる可能性が高い
(1)アメリカの先住民族に学ぶ(現代人は想像力を失った)
◎アクションプラン38
全ての生物の命を大切にしよう
無駄にするとバチが当たる、目がつぶれる
(2)北米のイヌバリュート族の話(思いやる心)
◎アクションプラン39
江戸時代の生活の知恵を活用しよう
(3)江戸時代の暮らし(日本文化の成長期)
◎アクションプラン40
月に1回は自然に触れる NOエアコンデーを実施する
(4)アボリジニの伝承(価値観の転換を)
◎アクションプラン41
”蚊帳の思想”で生活しよう
邪魔者は消すのではなく遠ざけて共存する
(5)日本の先住民族に知恵を借りる(気候風土の問題は彼らに学ぶべき)

6 過去と未来の橋渡し(最も大切な見地)
◎アクションプラン42
子供は社会の宝。子供は地域社会で育てよう

7 まとめ(競争から協調へ)

参考文献

あとがき

執筆者紹介(50音順)