アイロンをかける青年
村上春樹とアメリカ
千石 英世 著
四六判 / 234ページ / 上製
定価:2,136円 + 税
ISBN978-4-88202-208-4(4-88202-208-7) C0095
トレンディな都市小説として、あるいは喪失の世代の自己治癒の物語として流通する村上春樹の秘密とは? 現実の凹凸にカタカナ言葉というアイロンをかけ、恋人、性、他者に辿りつけない『ノルウェイの森』と、アメリカ文学の差異を読む。
著者プロフィール
千石 英世(センゴク ヒデヨ)
1949年、大阪府生まれ。1983年、群像新人賞(評論)を「ファルスの複層」で受賞。著訳書に『西洋落穂集 (ラフカディオ・ハーン著作集) 』(ラフカディオ ハーン著、篠田 一士・寺島 悦恩・千石 英世訳、恒文社、1987年)、『白い鯨のなかへ メルヴィルの世界』(千石 英世著、南雲堂、1990年)、『アイロンをかける青年 村上春樹とアメリカ』(千石 英世著、彩流社、1991年)、『白鯨 上・下 モービィ・ディック 講談社文芸文庫』(ハーマン・メルヴィル著、千石 英世訳、講談社、2000年)、『異性文学論 愛があるのに ミネルヴァ評論叢書〈文学の在り処〉 3』(千石 英世著、ミネルヴァ書房、2004年)、『小島信夫 暗示の文学、鼓舞する寓話』(千石 英世 著 彩流社、2006年・増補版←小沢書店、1988年)、『名作はこのように始まる 2 ミネルヴァ評論叢書〈文学の在り処〉 別巻 2』(中村 邦生・千石 英世編著、ミネルヴァ書房、2008年)などがある。