ギター前史 ビウエラ七人衆
スペイン宮廷楽士物語
西川 和子 著
四六判 / 255ページ / 上製
冊子版価格:2,200円 + 税
電子版価格:1,829円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-1829-6 C0022
Amazonで電子書籍を購入する |
楽天koboで電子書籍を購入する |
16世紀スペイン、ギターの前身楽器ビウエラが隆盛を極めていた。
40年間に7人のビウエリスタが7冊の譜本を出版し、そこに
収められた楽曲は、690曲を超えている。
しかしその後、ビウエラは急速に姿を消し、20世紀になり、
ギタリストのエミリオ・プジョールが発掘するまで、400年間眠り続けた。
本書は、7人のビウエリスタ(ミラン、ナルバエス、ムダーラ、
バルデラーバノ、ピサドール、フエンリャーナ、ダサ)の姿と、
突如消えたビウエラの謎を追ったものである。
ビウエラ、ギター奏者、愛好家必読の書!
(社)日本図書館協会 選定図書
目次
はじめに
第1章 カール五世の話
〈カフェタイム1〉 ジェルメーヌ・ド・フワ
第2章 バレンシア宮廷には、優雅で気品あふれる
ミラン
〈カフェタイム2〉 ビウエラという楽器
第3章 カール五世の側近コボスの館には、自信家
ナルバエス
〈カフェタイム3〉 フェリペ王子の結婚── 1543 年
第4章 大公貴族のもとから聖職者へ、宿命だった
ムダーラ
〈カフェタイム4〉 カール五世の敵と健康問題
第5章 謎のビウエリスタ、繊細で優しいバルデラー
バノ
〈カフェタイム5〉 フェリペ大旅行── 1548 年
第6章 宗教界大物の孫、一途で甘美なピサドール
〈カフェタイム6〉 ビウエラ曲のこと
第7章 美しい音の流れを求めた、フエンリャーナ─
〈カフェタイム7〉 カール五世の退位と隠遁── 1556 年
第8章 時に遅れて生まれた、ダサ
〈カフェタイム8〉 当世印刷出版事情
第9章 ビウエラの終焉と復活
執筆を終えて
[系図1〜10]
著者プロフィール
西川 和子(ニシカワ カズコ)
スペイン史研究家。
著書に『スペイン宮廷画物語』(彩流社、1998年)、『スペイン十八世紀への招待』
(彩流社、2000年)、『狂女王フアナ』(彩流社、2003年)、『スペインフェリペ二世の生涯』
(彩流社、2005年)、『スペインの貴公子フアンの物語』(彩流社、2007年)、
『オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史』(彩流社、2009年)などがある。