クラシック 100の味

ウィーンの演奏は上手いより美味い 

平野 玲音 著 

四六判 / 200ページ / 上製
冊子版価格:1,900円 + 税
電子版価格:1,600円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-2580-5 C0073

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日本のクラシック音楽界に、まだほとんど伝わっていない
「何か」を、ウィーン現地の生きた雰囲気とともに伝える。

「楽譜通りに完璧に弾くこと」
「アンサンブルは一糸乱れず」がすべてなのか?
音楽の都ウィーンの音楽家たちは、
決してそれを目的とはしていなかった! 

チェリストの両親のもと、幼少からチェロを学んだ著者が、
当時ウィーン・フィルでひとりも弟子を取っていなかった
著名なG. イーベラー氏に師事して学ぶ日々は、
カルチャーショックの連続だった。
驚きの学びのなかから思索し編み出した、
ウィーンの香り、
クラシックの味を、100のエッセイで伝える。

目次

内容(抜粋)

第1章 隠し味

テクニックと音楽は別物

室内楽の大切さ

踊りの要素

音量より音質

コンクールは必要ない…

第2章 伝統の味

ブラームスの舌鼓

ベートーヴェンのコーヒー・ブレイク

ほろ酔い加減のシューベルト…

第3章 街角の味

プラーターへ行こう、シュテルツェを食べに

「クリムトの朝食」とメヌエット…

第4章 旅の味

第5章 私の味

著者プロフィール

平野 玲音(ヒラノ レイネ)

ひらの・れいね
チェリスト。
3歳よりピアノを始める。
9歳よりチェロを山崎伸子女史に師事、
中学校在学中にコンサート・デビュー。
東京大学で美学芸術学を専攻し、
表象文化論コース修士課程修了。
2002年よりウィーンに留学、
ウィーン・フィルのG.イーベラー氏に師事、
ウィーン国立音大で室内楽を学ぶ。
2003年、東京で、
皇太子、皇太子妃両殿下の御前リサイタル。
オーストリアにて、アレグロ・ヴィーヴォ賞、
アルティス賞、ジーメンス・ウィーン古典派賞受賞。
2017年には
“ベートーヴェン作品への並々ならぬ功績”に対し、
ゆかりの地バーデン市より
「ベートーヴェン・メダル」を授与される。
ソロ、室内楽で、ウィーンを拠点に
ヨーロッパ各地で活躍中。
「モーツァルト週間」「国際ベートーヴェンフェスト」
「オストフリースラント夏の音楽祭」といった
音楽祭に招聘される。
「カペラ・アカデミカ・ウィーン」のメンバー。
「ピアニストのチェロ  ショパン:チェロ・ソナタ 他」
(平野玲音 Vc、ペーター・バルツァバ Pf、
『Stereo』特選盤、オクタヴィア・レコード、
2016年)他、多数のCDをリリース。