ポスト学生運動史

法大黒ヘル編…1985〜1994 

中川 文人 著, 外山 恒一 聞き手 

A5判 / 280ページ / 並製
冊子版価格:1,800円 + 税
電子版価格:1,500円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-1487-8 C0036

 Amazonで電子書籍を購入する
 楽天koboで電子書籍を購入する

当事者の証言!!
団塊世代の学生運動史については、いままで数多の書物で語られてきたが、その後の運動、特に共産主義崩壊前後の学生運動についてはほとんど語られてこなかった…。
バブルに浮かれた時代の裏側で本当にあった革命と戦争の話。
学生運動のメッカ、法政大学の「黒ヘルのリーダー」として80年代から90年代にかけて運動を牽引した著者の回想記。これまで誰も語らなかったセクト対ノンセクトの内ゲバの実態、「共産主義崩壊」前後の運動状況がはじめて明らかになる。

目次

ガラパゴス諸島の闘争――あまりにも長いので最後に読んだ方がいいかもしれない「まえがき」
第一部 中核派の最大拠点校
  第一話 じいさんは革命家
  第二話 兄ちゃんも革命家
  第三話 就職率が一番低いのは…文学部哲学科だ!
 《年表『法大学生運動と私』》
  第四話 「七・一〇体制」とは何か?
  第五話 法政の黒ヘルは怖いんですよ
  第六話 バリストとロックアウト
  第七話 試験もなんにもない大学
  第八話 新入生オルグ大作戦
  第九話 合宿、合宿、また合宿
  第十話 中核派を刺激するな!
■コラム「黒と白」││6
第二部 開戦! 中核vs黒ヘル
  第十一話 おれが文学部自治会の委員長!?
  第十二話 〝KGBの大佐〟がやってきた
  第十三話 下手すりゃ殺されるよ
  第十四話 辺境の革命政権
  第十五話 中核派の狙いは黒ヘルの完全下請け化である
  第十六話 〝客人〟たちの暗躍
  第十七話 暴動の夜
  第十八話 敵の首領・松尾を打倒せよ
  第十九話 学館人質論
  第二十話 ハンスト闘争と“試練の十番勝負”
  第二十一話 今さら作戦の変更もできないし…
  第二十二話 決戦!
  第二十三話 亡命先はソ連邦
■コラム「敵の首領・松尾眞氏の運勢を占う」
第三部 黒ヘルの帝国
  第二十四話 激動のレニングラード
  第二十五話 黒ヘルの大親分
  第二十六話 OBのくせにストなんか煽りやがって
  第二十七話 後輩がリンチされた!
  第二十八話 奴らは学生の手に負える相手じゃない
  第二十九話 緊急OB会議
  第三十話  主犯格の女
  第三十一話 悪の頂点を極めた男
  第三十二話 カクマルを何人殺してきたと思ってんだ!
  第三十三話 自宅襲撃
  第三十四話 中核派は中川さんの殺害を計画しています
  第三十五話 勝利、そして引退

著者プロフィール

中川 文人(ナカガワ フミト)

1964年生まれ。法政大学中退、レニングラード大学中退。作家、詩人。「地獄誕生の物語」(以文社)、「身近な人に「へぇー」と言わせる意外な話1000」(朝日文庫)、「数字のどこをみてるんだ!」(宝島社)、「余は如何にしてイスラム教徒となりし乎」(アイピーシー)など著書多数。
なお、「身近な人に「へぇー」と言わせる意外な話1000」は、文庫版、デジタル版、電子辞書版合計200万部を超すダブルミリオンセラーです。外山 恒一(トヤマ コウイチ)

1970年生まれ。革命家。2007年、東京都知事選に立候補し、異色の政見放送で注目を集める(当時YouTubeの瞬間アクセス数で世界一を記録)。「青いムーブメント」(彩流社)、「ぼくの高校退学宣言」(徳間書店)、「最低ですかーっ!-外山恒一語録」(不知火書房)など著書多数。