グアンタナモ

アメリカ・キューバ関係にささった棘 

Guantánamo

渡邉 優 著 

四六判 / 257ページ / 並製
冊子版価格:3,000円 + 税
電子版価格:1,100円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-2655-0 C0022

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「あなたはグアンタナモを知ってますか?」

その昔、カラオケで唱われていたキューバの歌
「グアンタナメラ」(「グアンタナモの娘」)。
それとも、
アメリカ同時多発テロの容疑者が収容されている監獄のグアンタナモ。
1992年の映画『ア・フュー・グッドメン』(トム・クルーズ主演)で
キューバと対峙するグアンタナモ米軍基地が題材になっていたなと
思い出す人は日本ではたぶん少数派だろう。

本書は、その少数派に属する元キューバ日本大使であった著者が、
グアンタナモ海軍基地をめぐるアメリカ合衆国とキューバ共和国の
関係について、3年余にわたる現地勤務の間に調査した結果を
まとめたもの、情報的にはかなり高濃度な内容である。

目次

序章 グアンタナモの地理と地誌
1章 グアンタナモとアメリカ・キューバ関係史
   [キューバ革命以前]
2章 グアンタナモとアメリカ・キューバ関係史
   [キューバ革命以後]
3章 グアンタナモ返還を求めるキューバの立場
   [国際政治の場における議論]
4章 グアンタナモ返還を求めるキューバの立場
   [国際法的観点からの考察]
5章 グアンタナモ収容所
6章 アメリカにとってのグアンタナモとグアンタナモの将来

著者プロフィール

渡邉 優(ワタナベ マサル)

WATANABE MASARU.
わたなべ・まさる
1956年、東京都生まれ。
防衛大学校教授。元駐キューバ日本国大使。
1980年、東京大学法学部卒業、同年外務省入省。
欧州局審議官、中南米局審議官、経済局審議官、
中東アフリカ局審議官を歴任。
海外ではブラジリア、スペイン、ジュネーブ政府代表部、
フィリピン、アルゼンチン、リオデジャネイロに勤務。
サラマンカ大学( スペイン) はじめ各国の大学や研究機関で、
日本の外交、経済、文化について講義、講演活動を行っている。
著書に
『知られざるキューバ  外交官が見たキューバのリアル』
(渡邉 優 著、ベレ出版、2018年)、
『ジョークで楽しく学ぶスペイン語  CD BOOK』
(渡邉優 著、ベレ出版、2017年)がある。