歌舞伎はこう見ろ!

椿説歌舞伎観劇談義 

快楽亭 ブラック 著 

四六判 / 240ページ / 並製
冊子版価格:1,900円 + 税
電子版価格:1,600円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-1583-7 C0076

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片岡孝夫によって歌舞伎ファンになったブラック。猿之助によって歌舞伎狂となった。20代後半で歌舞伎に目覚め、これまでの遅れを取り戻すべく、日本全国、歌舞伎を追う。なぜ歌舞伎は凄いのか?観劇の鉄則を快楽亭が論じ尽くす!

目次

一幕 演目十番集

松竹梅湯島掛額
助六
山吹
鰯売恋曳網
毛抜
大経師昔暦
染模様恩愛御書
菅原伝授手習鑑
東海道四谷怪談
盟三五大切

二幕 名優五人衆

市川左団次――役者のダンディズムあるいは器の大きさ
坂東玉三郎――立女形の本質
片岡仁左衛門――当代随一の美男役者
中村富十郎――立役にして踊りの名手
中村勘三郎――天才が世界一の役者になるために必要なこと

三幕 観劇心得帖

歌舞伎との出逢い――見巧者への果てしなき道
歌舞伎グルメ――観劇の際のもうひとつのお楽しみ
新歌舞伎の作者たち――歌舞伎をダメにするのは誰だ!
河竹黙阿弥――七五調の魔術師にして勧善懲悪の戯作者
弁慶は実在したのか?――いまもなお猿人が棲む紀伊国・和歌山
お岩様に祟りはあるか?――監督ブラック、ホラー映画を撮る!
「七段目」(落語)

著者プロフィール

快楽亭 ブラック(カイラクテイブラック)

快楽亭ブラック(本名・福田秀文) 1952年東京・町田生まれ。快楽亭ブラック襲名まで16回改名。1969年立川談志に入門。1972年破門、桂三枝門下へ移籍。1979年談志門下に戻る。同年11月立川談トンで二つ目昇進。1992年二代目快楽亭ブラック襲名、真打昇進。2000年芸術祭優秀賞受賞(「英國密航」「道具屋」)。2005年6月落語立川流を自主退会。2005年10月21日、心筋梗塞及び急性大動脈乖離により入院。映画評論家としても活躍、名作から低予算映画まで幅広い。主な著書に『日本映画に愛の鞭とロウソクを』(イーハ・トーヴ、1999年)、『快楽亭ブラックの放送禁止落語大全(1)(2) CD付き』(洋泉社、2006年)、『借金2000万円返済記』(ブックマン社、2006年)等がある。