市民が明らかにした福島原発事故の真実

彩流社ブックレット 1

東電と国は何を隠ぺいしたか 

海渡 雄一 著, 福島原発告訴団 監修 

A5判 / 95ページ / 並製
冊子版価格:1,000円 + 税
電子版価格:800円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-2197-5 C0036

 楽天koboで電子書籍を購入する

すでに2002年に、福島沖の巨大津波の可能性は公表され、
対策が不可欠であるとされた。
このことは、最高幹部をふくむ東電関係者は認識しており、
07年、いったんは原発の津波対策をとることが決まっていた。
それが一転08年7月に対策をとらないことが決まったために、
3・11福島原発の大惨事が起きた。

東電元幹部3名を強制起訴に追い込み、
全国の原発再稼働差し止め訴訟を担当する著者が、
東電が隠蔽してきた数々の不都合な真実をわかりやすく解説。

裁かれるべき東電、原子力安全・保安院、
原子力ムラに取り込まれた検察庁と政府事故調の暗躍を
明らかにし、市民の正義を実現する意義を説く。

(社)日本図書館協会 選定図書

目次

第1章 真実は隠されていた
第2章 あらかじめ警告されていた、福島の津波
第3章 対策先送りの背景に隠されていたこと
第4章 津波対策をとることは決まっていた
第5章 保安院にも15メートルの津波は報告せず
第6章 貞観の津波をめぐる保安院と東電の暗闘
第7章 対策が不可避であったことは共通認識だった
第8章 東電幹部の刑事責任は明らか
第9章 原発再稼働と闘う

著者プロフィール

海渡 雄一(カイド ユウイチ)

(かいど・ゆういち)
34年間にわたって、もんじゅ訴訟、
六ヶ所村核燃料サイクル施設訴訟、浜岡原発訴訟、
大間原発訴訟など原子力に関する訴訟多数を担当。
2010年4月から2012年5月まで日弁連事務総長として
震災と原発事故対策に取り組む。
脱原発弁護団全国連絡会共同代表として、
3・11後の東京電力の責任追及、
原発運転差止のための訴訟多数を担当。
主著=『朝日新聞「吉田調書報道」は誤報ではない』
(河合弘之氏他との共著、彩流社)、
『原発訴訟』(岩波新書)、
『脱原発を実現する』(明石書店)他。
映画『日本と原発』(河合弘之監督)の構成・監修。福島原発告訴団(フクシマゲンパツコクソダン)

ふくしまげんぱつこくそだん