私の戦中戦後絵日記

昭和十九年三月~二十二年八月 

岡井 禮子 著 

A5判 / 211ページ / 並製
冊子版価格:1,800円 + 税
電子版価格:1,500円(税込)
冊子版:ISBN978-4-7791-2617-8 C0033

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少女の眼に映った〝激動の時代〟の素直な日常生活!

偶然みつけられた戦中戦後の一疎開少女の農村での日々を描いた
素朴で素直な表現の絵日記。オールカラー。

戦禍にあうこともなく、家族に戦場に赴く者もなかったが、
戦争の影は色濃くあった。ひたすらお上の言葉を信じ、
報国農場で汗を流す「少国民」たち、兵隊送りやちょま(桑)
の皮むきなどの労働、そして敗戦から復興への坦々と綴られる日常は、
そのさりなげなさ故にかえって響かずにはいられない。

そこには忘れてはならない昭和、忘れることのできない昭和がある。
一人ひとりの受けとめ方はことなるだろうが、
本書は昭和一けた生まれの者が令和を生きる人々への
ささやかな贈り物である。

目次

はじめに

第一章 国民学校時代

第二章 大垣女学校時代

付録  往復書簡

編集を終えて

著者プロフィール

岡井 禮子(オカイ レイコ)

おかい れいこ
1933年、京都に生れる。
1956年、東京外国語大学中国語科卒
       東京都立東高等学校教諭、中国語、英語講師。
現在、中国語教育学会名誉会員、日本中国文化交流協会会員。
主な著書
『日本で生きる中国帰国者』(中国帰国者の会、2004年)、
『孫文を助けた山田良政兄弟を巡る旅』(彩流社、2016年)。
主な訳書
『孫婉  孫文愛嬢の波瀾の生涯』
(孫霄 著、岡井禮子 訳、日中言語文化出版社、2017年)。
共著書
『十年書簡話《聊齋》 探尋鬼狐故事里的中國文化』、
(劉鑫全 等、南開大學出版社、2018年)。