ファンタジーと歴史的危機

英国児童文学の黄金時代 

安藤 聡 著 

四六判 / 261ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-88202-785-0(4-88202-785-2) C0098

ファンタジー流行の影には、未来への不安が潜んでいる……。英国児童文学史上、優れたファンタジーが集中した1860年代、1900年代、1950年代。『不思議の国のアリス』『ピーター・パン』『トムは真夜中の庭で』等が世に出たこれらの時代が、いずれも《歴史的危機》を迎えていたことに着目し、《ファンタジー黄金時代》に書かれた作品と時代背景の関係を読み解く。地図・年表・読書案内付。図版多数。
◆取り上げられる作品◆
◆チャールズ・キングズリー『水の子』◆ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』◆ジョージ・マクドナルド「黄金の鍵」◆ラドヤード・キプリング『プックの丘のパック』◆ケネス・グレイアム『柳に吹く風』◆J.M.バリー『ピーター・パン』◆メアリー・ノートン『床下の小人たち』◆ルーシー・M・ボストン『グリーン・ノウの子供たち』◆フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

安藤 聡(アンドウ サトシ)

著者略歴:愛知大学助教授。