日本大神楽事典《改訂増補版》
柳貴家 勝蔵 著
A5判 / 183ページ / 上製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-1256-0 C0076
著者・勝蔵は大神楽の芸を「舞」「曲芸」「話術」「音楽」に分ける。伊勢・江戸・水戸、それぞれの土地柄、生活様式、風俗、信仰などによって芸の違いがあり、その違いを明確にした。先達の間違いを修正した。たとえば江戸太神楽に茶番劇はなかった。茶番劇は江戸では茶番師という芸人が演じていたからだ。一方、水戸には茶番師がいなかったため、大神楽に取り入れ演じるようになった。今も昔もご贔屓を得て大神楽を披露することは難しい。だからこそ、水戸では演目を増やすことが重要だった。また、茶番劇がどのようなものであったのかを知ることは難しい。だが、勝蔵社中には古い時代の茶番劇が伝承されている。水戸大神楽の特徴は演目が豊富なことだ。これからも、水戸大神楽の芸や芸態を後世に伝えていこうと社中の大神楽師は日々研鑽を続けている。
(社)日本図書館協会 選定図書
著者プロフィール
柳貴家 勝蔵(ヤナギヤ カツゾウ)
茨城県水戸市生まれ。父は二代目柳貴家正楽。ものごころついたときから大神楽の芸を仕込まれ、学業を終え、15歳で正式に大神楽師となる。水戸藩徳川家御用神楽15代家元(水戸大神楽総本家家元)。日本大神楽協会副会長。茨城県太神楽協会第6代会長。
【連絡先】
柳貴家勝蔵芸能事務所
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