古角イズム

野球王国・和歌山の中興の祖 古角俊郎伝 

田中 弘倫 著 

四六判 / 264ページ / 並製
定価:1,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1103-7(4-7791-1103-X) C0075

わずか2年で新宮高校野球部を全国レベルに育てあげた監督・古角俊郎のすべて! 実力は科学的・合理的な練習によって身につく。監督・古角を信じ、ひたすら練習に打ち込んだ新高野球部の選手たち。彼らがつかんだ「自信」——それは実力の裏書きであった。
御大・古角への取材をとおして、海草中学(古角は怪物・嶋清一投手とともに甲子園で優勝。しかも決勝・準決勝とノーヒットノーランの偉業を達成)の野球、その淵源が中京商業と明治大学の野球にあったこと、そしてその結晶が新宮高校での「古角野球」であることを著者は知る。ついに僻遠の地・新宮(和歌山)に甲子園出場という大輪の花を咲かせたのだった。「全国制覇」という具体的な目標を掲げ、練習を裏づける野球理論、それを理解し実践する選手たち、それらが揃ってはじめて成立した古角野球の真髄と軌跡を追究——「古角イズム」の真実がいま明らかになる。

著者プロフィール

田中 弘倫(タナカ ヒロミチ)

1936年(昭和11年)7月12日、和歌山県生まれ。色川中学校、新宮高校、和歌山大学を卒業。大学卒業後は、新宮市・東牟婁郡内で主に小学校教師として勤務。現在、「海の熊野地名研究会」会長。