東洋医学古典 鍼灸資生経 下巻
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王 執中 著淺野 周 訳
A5判 480ページ 並製
価格5,200円+税
ISBN978-4-86251-499-8
『鍼灸資生経』は、自身の臨床経験を記した鍼灸書として最初の書といわれています。訳者がこれまでに刊行してきた、『鍼灸大成』『鍼灸甲乙経』『素問』『霊枢』等に新たに本書が加わります。『素問』や『霊枢』と同価格帯での刊行となり、学生にも購入しやすくなっています。
目次
鍼灸資生経巻四
●心痛[胃痛]
●心恍惚(餘見肺中風)
●心驚恐
●心喜笑怒[笑ったり怒ったり]
●心気(健忘、無心力、失志)[気力がない]
●心憂悲(哭泣、餘見癲邪)[憂鬱、泣く、ほかは鬱を参照]
●歎息(太息)[溜息]
●心煩悶(心?、胆風熱、餘見心気)[心?、胆風熱、ほかは心気を参照]
●胆虚(胆熱)
●嗜臥[横たわりたがる]
●不臥[眠れない]
●夢魘(雑夢)[悪夢]
●癲邪(鬼邪。扁鵲、鍼邪病、十三穴。見千金)[精神疾患]
●癲狂(狂走、狂言)[気違い]
●癲癇??(小児??)[子供のヒキツケ]
●癲癇(癇附。餘論見風癇)
●癲疾(餘論見風癇)[頭の病気]
●驚癇[小児驚癇、急驚風、慢驚風][驚いて癲癇となる]
●風癇(五癇)
●風労(餘見労)[ほかは労を参照]
●風痙(角弓反張)
●風眩(餘見頭目眩、餘論見風癇)
●風?(餘見肩?穴)
●中風(中風寒熱、餘論見偏風)[脳卒中]
●中風不語(中風口噤、附餘見口?、口眼?)[脳卒中の失語症]
●偏風(偏枯、半身不遂)[脳卒中による半身不随]
●痰涎(痰飲、吐沫、餘見唾)
●唾血(嘔血、吐血、餘見唾)[唾に血が混じる]
●喘(餘見?嗽)
●肺気(肺風)[風邪]
●?嗽(餘見?逆)[咳]
●?逆(餘見?逆上気、喘、傷寒嘔?)[咳]
●?逆上気(上気、又見?逆)[咳して喘ぐ]
●少気(短気、乏気、結気)[微弱呼吸]
●賁豚気(伏梁気、息賁)[気塊が、下腹から胸や咽喉に突き上げてくるもの]
●痃癖[腹部や脇肋部のシコリ]
●?癖(餘見疝?)[腹腔内にできたシコリ]
●積聚[腹中のシコリ]
●積気[気が固まったシコリ]
●腹痛(餘見心痛)
●腹満(心満脹)[腹部の膨満感]
●腹脹(胸脇脹、附心脹、餘見心腹満脹)[腹が膨れる]
●心腹堅大(餘論見腹満)[上腹部が堅くて大きい]
●鼓脹(餘見腹脹)[腹の膨れ]
●水腫(雑腫、四支腫、石水)
鍼灸資生経巻五
●臍痛
●膺痛[前胸部の痛み]
●胸満(胸脇満、亀胸)[胸の膨満感]
●胸脇痛(胸?痛、餘見胸満)
●鬲痛(五噎、気哽)[噴門の痛み]
●背痛(胸背、背脊、餘見肩背労?)
●肩背酸痛(肩?肩臂、餘見背痛)[肩背の痛だるさ]
●肩?痛(不仁不挙)[肩の痛み]
●臂痛(臂無力)[前腕痛]
●腋痛(腋腫)
●腕労[腱鞘炎]
●肘痛(肘攣、不仁)
●手麻?不仁(不挙)[手の麻痺や知覚障害]
●手指攣(手掣痛、餘論見手麻)[指の痙攣]
●手熱(手寒、手清、手心熱)[手が熱い]
●足麻?(不仁)[足の麻痺]
●足不能行(不能立、不収)[歩けない]
●足寒熱(脛寒、又見足雑病)[足の寒熱]
●足雑病(跟股、?脛、?腿、髀枢、餘見脚膝攣)[足の様々な疾患]
●脚気[この脚気は、現代中国で脚気と呼ぶ水虫ではなく、日本の脚気と同じ]
●脚弱(脚?)[足が弱いもの]
●脚腫[脛のむくみ]
●四支厥(手足不挙、餘見手足麻?)[手足の冷え]
●尸厥[仮死状態]
●脚膝痛(攣急、不収、不仁)
●膝痛(餘見脚膝)
●腰脚痛(餘見腰脚)
●腰痛(腰強、腰屈)
●腰脊痛(餘見背痛)
●脊痛(餘見腰脊、風痙反張)
●?理[皮膚]
●骨疼(骨髄)
鍼灸資生経巻六
●耳鳴
●耳痛
●耳聾[難聴]
●?耳(生瘡)[耳だれ、耳から膿水が流れるもの]
●目痛(目瞑)
●目上視(眼目?動)[眼球が上を向く。白目を剥く]
●目涙出
●目眩[めまい]
●目不明(又目??、目暗、目眇)[はっきり見えない]
●目翳膜(白翳、?目、目)[角膜が翳膜で覆われるもの]
●目赤(目黄、目青)[結膜炎]
●青盲(雀目、疳眼)[視神経萎縮や緑内障]
●口眼?(餘見中風、偏風不語)[顔面麻痺]
●口??(舌不能言、餘見中風失音)[声が出ない。失語]
●舌強(自吐舌、重舌)[舌の強ばり]
●口緩(頻欠伸、失欠)[口が緩む]
●歯齲[虫歯]
●口舌乾苦(口熱臭)[口舌の乾燥と苦味]
●口歯疳瘡(牙歯齦腫、牙関急)[口内炎]
●歯噤(口噤、餘見中風)[歯を食い縛る]
●牙疼[歯の痛み]
●鼻塞不利(鼻不聞香臭)[鼻詰まり]
●鼻有息肉(孔生瘡)[鼻茸]
●鼻涕出(鼻乾、鼻嚔)[鼻水が出る]
●鼻痛(其餘見鼻瘡)
●鼻衂[鼻血]
●咽喉腫痛(生瘡)[咽喉の腫痛]
●喉咽鳴(雑病)[咽喉からゴロゴロ音がする]
●咽喉乾[咽喉のイガイガ]
●喉?[咽喉の痛み]
●唇頬腫痛(頤頷腫)[唇や頬の腫痛]
●頸項強(急腫)[頸項部の強ばり]
●頭風(頭眩、又見頭旋)[慢性頭痛]
●頭痛(偏頭痛、餘見傷寒頭痛)
●脳痛(脳風)[外邪による激しい頭痛]
●頭旋(頭重)[めまい]
●頭腫[頭が腫れぼったい]
●頂腫痛[頭頂部の腫痛]
●面腫(餘見水腫)[顔面のむくみ]
●面痛(面赤、面黒)[顔の痛み]
鍼灸資生経巻七
●傷寒(熱病 陰証 陽証)[寒けを伴う伝染病]
●黄疸
●傷寒頭痛(其餘見頭痛)[伝染病による頭痛]
●傷寒寒熱(餘見自汗 傷寒無汗)[伝染病による悪寒発熱]
●寒熱(又見傷寒寒熱 中風寒熱)[悪寒発熱]
●腹寒熱気(冷気 又見労)[腹の寒熱の気]
●身寒?(湿?不仁、又見手足?不仁)
●自汗(傷寒自汗、盗汗)[多汗]
●汗不出[汗が出ない]
●傷寒無汗[伝染病で、汗をかかない]
●発背(癰疽、瘍瘻、餘見痔漏)[背中のデキモノ]
●?瘤(肉瘤)[甲状腺腫]
●瘰癧[リンパ結核]
●風疹(?疹)[ジンマシン]
●歴節風[リウマチ]
●丁瘡(瘍瘻、魚臍瘡、窩瘡、疳瘡)[疔]
●癬疥瘡(白癜風、疣目)[疥癬]
●蠱毒[寄生虫による疾患]
●犬傷(蛇傷)[狂犬のカミ傷]
●乳癰[乳腺炎]
●乳腫痛(乳少、吐?)[乳房の腫痛]
●婦人無子[不妊症]
●婦人血気痛[子宮痛]
●血塊(?血)[子宮筋腫]
●血崩(崩中漏下、悪露不止)[不正出血]
●産後餘疾(産前)[産後の余病]
●難産(胞衣不出、子搶心、落胎)
●月事[月経]
●赤白帯[血液や膿の混じった帯下]
あとがき
訳者プロフィール
淺野 周(あさの しゅう)
中国鍼灸翻訳家 鍼灸師(北京堂鍼灸)
出版書籍
『完訳鍼灸大成』『刺鍼事故』『超初心者用・鍼灸院治療マニュアル』『最新鍼灸治療165病』『美容と健康の鍼灸』『頭皮鍼治療のすべて』『火鍼マニュアル』『東洋医学概論の解説書 図説・霊枢現代語訳(鍼経)』、『淺野周校正 霊枢 原文(鍼経)』『全文ふりがな付き・素問現代語訳』(三和書籍)、『全訳経絡学』『全訳中医基礎理論』『全訳中医診断学』『全訳鍼灸治療学』『全訳鍼法灸法学』『全訳鍼灸医籍選』『実用急病鍼灸学』『鍼灸院開業マニュアル』『鍼灸院開業マニュアルDVDⅠ・Ⅱ』(たにぐち書店)、『経外穴110選』『鍼灸実技71選』『急病の鍼灸治療』『難病の鍼灸治療』(源草社)
略歴
1956年 島根県生まれ 1985年 学生時代に三寸三番を使った大腰筋刺鍼を開発
1987年 明治東洋医学院鍼灸科卒 1990年 北京中医学院針推系進修生終了
1990年 自宅で北京堂を開業
1992年 松江北京堂を開業 翌1993年閉店 1995年 北京留学 翌1996年帰国
1997年 北京堂西川津店を開業 2001年閉店
1998年 北京堂ホームページを開設 治療法を公開
2003年 北京堂沼袋店を開業 2006年 北京堂生麦店を開業
2009年 北京堂松江店を開業 2010年 北京堂仙川店を開業
2011年 北京堂京都店を開業 2013年 北京堂綾瀬店を開業
2020年 綾瀬から上福岡に移り、北京堂川越店を開業