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ベトナムからミャンマー西北部への紀行
森田勇造(著)
四六判   224ページ  並製
価格 1,700円+税
ISBN 978-4-86251-186-7 C0026

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内容

本書は、著者が今年戦後70周年を迎えるにあたり、かつて日本軍が進駐した地域の一部であるインドシナ半島のベトナムからラオス・タイ・ミャンマー、そして世に名高いインパール作戦の地であるミャンマー西北のカボウ谷のタムまで、約二千キロにおよぶ過酷な戦争行為の跡をたどった旅の記録である。
本書では、著者が現地の人々や観光客などと楽しく触れあっている様子や戦跡を尋ねた際の、当時を偲ぶ姿などが細かく綴られているので、読者にもその旅の一端が垣間見えるだろう。

目次

序章
一 ベトナム独立戦争と残留日本兵
㈠ ハノイ軍事歴史博物館の残像
㈡ 独立戦争の最終地・ディエン・ビエン・フー
ニ メコン川流域の現象
㈠ メコン川上流への船旅
㊀ルアンパバ―ンからパークベンへ
㊁パークベンからファイサーイへ
㈡ タイの古都・チェンセーン
㈢ 日本的追憶の乗合バス
三 ミャンマー北部の戦跡探訪
㈠ 東北部の活気
㊀国際都市タチレイ
㊁中国に近い町チャイントウン
㊂メイアイヘルプユーの警察
㊃多民族の集う市場
㈡ マンダレーの日本兵墓碑
㊀古都マンダレー・大晦日の花火
㊁マンダレー・ヒルの墓碑
㈢ 北端の戦跡と踊る祭典
㊀北端の町ミッチーナー
㊁水上源藏少将の自死と生存者の追悼
㊂ジンポー族のケタプー村
㊃カチン州の踊る祭典〝マナウ〟
㈣ ピン・ウールインからラーショーへ
㊀ピン・ウールインの陸軍墓地と桜
㊁中国への中継地・ラーショーへの道
㊂丘の上の要塞的町と温泉
㊃ラーショーに降る突然の大雨
四 ミヤンマー西北への探査行
㈠ ザガイン地方の日本兵墓地
㊀ザガイン・ヒルのパコダと墓標
㊁モンユワの日本人墓地
㊂世界一高い立仏
㈡ 帰らざる者たちを捜して
㊀秘境を越えて前線地へ
㊁カレーミヨのチン・ヒル激戦地跡
㊂最前線の町タムへ
㊃インドとの国境タムとモレー
㊄白骨街道の密林に呼びかけて
㊅知られざる英雄の死に場所
㊆大川の合流地カレーワ
㊇帰らざる者たち終焉の地モーライク

著者プロフィール

森田勇造(モリタ ユウゾウ)

昭和15年高知県生まれ。
昭和39年以来、世界(142カ国)の諸民族の生活文化を調査し続ける。同時に野外文化教育の研究と啓発、実践に努め、青少年の健全育成活動も続ける。元国立信州高遠少年自然の家所長。元国立大学法人東京学芸大学客員教授、現在、公益社団法人青少年交友協会理事長、野外文化研究所所長、野外文化教育学会顧問、博士(学術)、民族研究家、旅行作家。
〈主要著書〉
『これが世界の人間だ─何でもやってやろう─』(青春出版社)昭和43年、『未来の国オーストラリア』(講談社)昭和45年、『日本人の源流を求めて』(講談社)昭和48年、『遥かなるキリマンジャロ』(栄光出版社)昭和52年、『わが友、騎馬民』(学研)昭和53年、『日本人の源流』(冬樹社)昭和55年、『シルクロードに生きる』(学研)昭和57年、『「倭人」の源流を求めて』(講談社)昭和57年、『秘境ナガ高地探検記』(東京新聞社)昭和59年、『チンギス・ハンの末裔たち』(講談社)昭和61年、『アジア大踏査行』(日本文芸社)昭和62年、『天葬への旅』(原書房)平成3年、『ユーラシア二一世紀の旅』(角川書店)平成6年、『アジア稲作文化紀行』(雄山閣)平成13年、『地球を歩きながら考えた』(原書房)平成16年、『野外文化教育としての体験活動─野外文化人のすすめ─』(三和書籍)平成22年、『写真で見るアジアの少数民族』Ⅰ〜Ⅴ(三和書籍)平成23年〜24年、『逞しく生きよう』(原書房)平成25年、『ガンコ親父の教育論─折れない子どもの育て方─』(三和書籍)平成26年。