秋山 和宏、照屋 寛之 (編著)、石川 晃司、上岡 敦、桾沢 栄一、田才 徳彦、日吉 秀松 (著)
A5判 229ページ 並製
価格 2,600円+税
ISBN978-4-86251-317-5
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混迷する日本政治の実態を理論的に考えるために、政治過程に注目して理解することを目指し、「第Ⅰ部 権力・理念・制度」「第Ⅱ部 日本の政治過程」「第Ⅲ部 混迷する世界と日本」の3部構成とした。
本書は、大学の半期講義にも対応できるよう全14章（14回分）とし、激動・変革期を迎えた「日本政治」を中心として扱いつつも、政治を考える上での基礎的な概念、理論にも逐次言及している。
目次
第Ⅰ部 権力・理念・制度
１章 政治権力
１．政治権力とは何か
２．政治権力の様態
３．政治権力の機構
４．政治権力と権威・威信・政治的神話の関係
５．政治権力の特色
２章 近代政治原理と国民国家
１．国民国家(nation…state）の形成
２．国民国家の政治原理
３．国民国家の変容
３章 政治の制度・仕組み
１．大統領制
２．半大統領制
３．議院内閣制
４．民主集中制
４章 選挙制度
１．民主主義における選挙
２．選挙制度の類型
３．日本の選挙制度
４．選挙制度をめぐる諸問題
５章 官僚制
１．官僚制とは何か
２．官僚制の変遷
３．ウェーバーの官僚制の特質
４．官僚制の逆機能とその統制
５．日本の官僚（制）
６．官僚と行政指導
７．行政改革
第Ⅱ部 日本の政治過程 A．アクター／B．プロセス
６章 政治過程の概説
１．政治過程とは何か
２．政治システムと政治過程
３．日本の政治過程
４．政治システムを規定する諸制度
７章 有権者
１．有権者資格の変遷と有権者人口の推移
２．選挙権年齢と政治への関心
３．新有権者と投票行動
４．有権者とメディア
５．有権者と政治意識
８章 政党
１．現代政治における政党の意義
２．政党の定義
３．政党の活動・機能
４．野党の機能
５．政党制
６．「一強多弱」「安倍一強」体制の要因
７．日本における政党の離合集散
８．立憲君主党の誕生
９章 圧力団体・市民団体
１．圧力団体の概念
２．圧力団体の機能
３．わが国の圧力団体
４．政党・官僚・圧力団体＝鉄の三角同盟
５．ＮＰＯ、ＮＧＯ、市民運動
10章 政治家と官僚
１．政治家の役割
２．誰が政治家になるのか
３．わが国の政治家の特徴
４．政治家に求められる資質
５．政治主導と官僚主導
11章 マスメディア
１．現代政治とマスメディア
２．テレビと政治：テレポリティクスのはじまり
３．マスメディアと政治権力
４．記者クラブ
12章 立法と予算編成の過程
１．日本の立法過程
２．内閣提出法案の作成過程
３．国会の制度と過程
４．予算過程
第Ⅲ部 混迷する世界と日本
13章 グローバリゼーションのなかの中国
１．はじめに
２．グローバリゼーションのなかの中国政治
３．習近平の政治とイデオロギーの統制
４．反腐敗と権力闘争
５．不変の「党国」体制
６．中国憲法の特色と権威の確立手段
７．終わりに
14章 日本政治の諸問題
１．理念・構想なき政治
２．劣化する政治家
３．政治文化の観点からの問題点
４．政治制度の観点からの問題点
５．政治過程の観点からの問題点
索引
