東郷平八郎と山本五十六の光と影
真殿 知彦 著
四六判 224ページ
本体価格 1900円+税
ISBN978-4-86251-612-1
★なぜ、日本海軍は勝ち目のない対米戦に踏み出したのか?
★日本とアメリカの貴重な史料を独自の視点で新たに読み解き、名提督の実像を探る
東郷平八郎は日本海海戦で大胆かつ的確な決断を下し、日本を日露戦争の勝利へ導いた。
一方、晩年は海軍の重鎮として戦争への道を開いた。
山本五十六は真珠湾攻撃を決断し成功を収めたが、結果的にはアメリカとの戦争を長期化させた。
本書は、リーダーの決断がなぜ成功、あるいは失敗したかを日本とアメリカの貴重な資料を読み解き、明らかにしていく。
目次
第一章 東郷平八郎「三つの決断」
第二章 山本権兵衛「ぶれない信念」
第三章 二つの海軍軍縮条約~加藤友三郎と財部彪の決断
第四章 山本五十六「究極の決断」
第五章 戦争を始める決断、終わらせる決断~永野修身と鈴木貫太郎
終章 「提督の決断」から何を学ぶべきか
著者プロフィール
真殿 知彦(マドノ トモヒコ)
1966年千葉県松戸市生まれ。1985年に筑波大学附属高校を卒業。1989年に防衛大学校を卒業後、海上自衛官に任官。2002年に筑波大学大学院地域研究研究科修士課程を修了。その後、アジア太平洋安全保障研究センター(ハワイ)、NATO 国防大学(ローマ)の課程修了。著書に『激動の時代に信念を貫いた 海軍兵学校長の言葉』『江戸の城攻め』(三和書籍)がある。
海幕防衛課長、第二航空群司令、海上自衛隊幹部候補生学校長、統幕防衛計画部副部長、横須賀地方総監部幕僚長、海上自衛隊幹部学校長、海上幕僚副長等を経て、現在横須賀地方総監。