
続・超初心者用鍼灸院治療マニュアル
淺野 周 著
A5判 208ページ
価格3,500円+税
ISBN978-4-86251-620-6
本書は鍼灸の適応疾患として厚生労働省が公認し、一般の方々も適応症と考えている鍼の五疾患である、神経痛、頸腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症に絞っている。この五つの適応疾患を三回で効果を挙げるための施術法が詳しく書かれている。図も多く、より理解しやすい書籍となっている。
目次
まえがき
☆初心者の抜鍼について思うこと
☆刺鍼について
☆なぜ深層筋に刺鍼するか。
☆使っている道具
☆初心者の問題点
☆鍼灸師の勉強方法
☆中国鍼と日本鍼の治療作用の違い
☆『超初心者マニュアル』の復習
☆痛みの発生
☆各種腰痛に対する施術
◎ギックリ腰
①大腰筋のコムラガエリ
②大腿骨頭壊死
☆腰痛と坐骨神経痛の判定基準
◎腰痛の判定基準
◎坐骨神経痛の判定基準
☆国試と関係がなくて、学校で教えてもらえないため、著者が見学者から受ける質問。
◎質問一:経絡が見えるという人がいます。経絡は見えるものでしょうか?
◎質問二:気が見えるという人がいますが、何色に見えているのですか?
◎質問三:『素問』の陰陽離合論篇に「聖人南面而立(聖人は南面して立つ)」とありますが、どうして南面するのですか?
◎質問四:左が陽で、右が陰と言いますが、どうしてですか?
◎質問五:経絡の中は、気が流れているといいますが、なぜですか?
◎質問六:寸口脈は、左右の寸関尺で臓腑に割り当てられていますが、どのような理由で配置されたのでしょうか?
◎質問七:大腸経は、なぜ手にあるのですか?
◎質問八:腎臓は泌尿器で、生殖と関係ないのに、どうして生殖の元なのですか?
◎質問九:五行は、どうして医学に取り入れられたのですか?
◎質問十:三焦は、どんな臓器なのですか?
◎質問十一:親指を前に出すと補法、親指を後退させると瀉法といいますが、なぜですか?
◎質問十二:実証は圧迫すると不快なのに、虚証では心地よいのは何故ですか?
◎質問十三:五兪穴は、陰経陽経とも井から始まって滎兪経と来て、合で終わります。しかし五行穴は、陰経が木から始まって火土金と来て水で終わるのに、陽経は金から始まって水木火と来て土で終わります。この違いは何故ですか?
◎質問十四:陽が男で、陰が女とは、どういうわけですか?
◎質問十五:心包とは、どんな臓器なのですか?
◎質問十六:心包は、どうして三焦と表裏なんですか?
◎質問十七:五行の色は、どうして脾黄、腎黒、肝青、心赤、肺白になりますか?
◎質問十八:「脾は、膵臓」といわれますが、どうして脾は脾臓でなく膵臓なのですか?
◎質問十九:五臓と五官の対応は、どうなっているのですか?
◎質問二十:足の陽明胃経は、どうして陽経なのに腹を通るのですか?
◎質問二十一:足厥陰肝経は、最後に中焦に戻るのでしょうか?
◎質問二十二:昔の書籍にある鍼灸歌賦ですが、どうして七文字の詩の形式になっているのですか?
◎質問二十三:昔、鍼にする鉄は貴重だったと聞きますが、なぜですか?
◎質問二十四:「五臓六腑」といいますが、なぜ五臓五腑や六臓六腑ではないのですか?
◎質問二十五:経絡治療で陰経を使うことが多いのはなぜですか?
◎質問二十六:瞑眩反応、即時効果、事後効果。また同じ治療で、好転反応が出る人と、出ない人は、東洋医学的に見分け方がありますか?
◎質問二十七:「東方実、西方虚。瀉南方、補北方」とは何ですか?
あとがき
著者プロフィール
淺野 周(アサノ シュウ)
略歴
1956年 島根県生まれ 1985年 学生時代に三寸三番を使った大腰筋刺鍼を開発
1987年 明治東洋医学院鍼灸科卒 1990年 北京中医学院針推系進修生終了
1990年 八東郡東出雲町にて自宅で北京堂を開業
1995年 北京留学 翌1996年帰国
1996年 北京堂ホームページを開設 治療法を公開
2003年 北京堂沼袋店を開業 2006年 北京堂生麦店を開業
2009年 北京堂松江店を開業 2010年 北京堂仙川店を開業
2013年 北京堂綾瀬店を開業
2020年 綾瀬から埼玉県の上福岡に移り、北京堂ふじみ野店を開業
出版書籍
『全訳経絡学』『全訳中医基礎理論』『全訳中医診断学』『全訳鍼灸治療学』『全訳鍼法灸法学』『全訳鍼灸医籍選』『実用急病鍼灸学』『鍼灸院開業マニュアル』『鍼灸院開業マニュアルDVDⅠ・Ⅱ』(たにぐち書店)、『経外穴110選』『鍼灸実技71選』『急病の鍼灸治療』『難病の鍼灸治療』(源草社)、『刺血療法(共著)』(緑書房)、『完訳鍼灸大成』『刺鍼事故』『最新鍼灸治療165病』『美容と健康の鍼灸』『頭皮鍼治療のすべて』『火鍼マニュアル』『全文ふりがな付き・素問現代語訳』『図説・霊枢現代語訳(鍼経)』『淺野周校正 霊枢 原文(鍼経)』『超初心者用・鍼灸院治療マニュアル』『中国鍼入門』『鍼灸資生経上・下巻』『全訳・銅人腧穴鍼灸図経』『全訳・神応経』『全訳・鍼法六集』(三和書籍)など。




