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政治経済学の分析的基礎
ウルリッヒ・クラウゼ 著
高須賀 義博 監訳
A5判 231ページ
3200円+税:紙の本は在庫がありません
電子書籍 2500円(税込)
eISBN978-4-86251-379-3

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本書は、同値関係としての価値関係が成立する条件を明らかにし、貨幣の構造的側面に光をあて、社会的分業体制による生産を具体的労働の集合体として定式化した。そのもとで交換曲線がいかなる形で設定されるかを示し、貨幣関係を媒介にして具体的労働が抽象的労働に還元されうることを論定した。労働力商品の特殊性を「再生産度」という新しい概念を用いて特定化して剰余価値率均等化の条件を明らかにし、理論的意義を説くという構成になっている。

目次

はじめに
日本語版への序文
序説
第1章 基本構図と商品形態
 第1章への注
第2章 価値形
 1 不可能な等式
 2 価値関係
 3 推移性の問題
 第2章への注
第3章 貨幣と価格形態
 1 貨幣の構造
 2 貨幣の量と流通
 第3章への注
第4章 具体的労働と使用構造
 第4章への注
第5章 抽象的労働と貨幣関係
 1 単純な例による抽象的労働概念の説明
 2 抽象的労働の分析的概念の一般的導出
 3 交換曲線
 第5章への注
第6章 生産の価値構造
 1 古典派・現代労働価値説の批判
 2 労働力という特殊な商品
 3 剰余価値と再生産曲線
 第6章への注
第7章 労働の標準還元
 1 異質労働をともなった生産価格体系
 2 標準還元の定義と特性
 3 標準還元の意義
 第7章への注
第8章 数学付録
 1 非負行列
 2 錐関係
参考文献リスト
クラウゼの追求したもの