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我々は何者か、我々はどこへ行くのか
山岸 健・浜 日出夫・草柳千早 編著
A5判 並製 275頁
ISBN978-4-86251-150-1 C3030

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内容

〈社会学〉は離島でもなければ孤島でもない。〈社会学〉は科学、哲学、文学、歴史学、芸術の諸領域、精神科学、人間科学、社会科学、などさまざまな領域や分野とさまざまな状態でつながり合っている。
人生をどのようにしてより広くより深く生きるのか。生きがいや楽しみをどこに見い出すのか。どのようにして希望に満ちあふれた日々を築いていくのか─。

本書は、人間の生と希望を考える、全く新しい社会学のテキストである。

目次

プロローグ
社会学の成立と展開
 山岸 健
 1.社会学の成立と展開

第1章
人間と大地/風景、音風景と音楽 ─トポスとホドス、希望をめぐって
 山岸 健
 1.人間について/人生と日常生活
 2.社会学の立場とアプローチ、方法
 3.人間と希望/トポスとホドス
 4.人間と大地、音、音風景と音楽
 5.社会学を学ぶ

第2章
身体・社会・太陽
 草柳 千早
 1.我々はどこから来たのか
 2.社会と身体
 3.感覚と相互作用
 4.攪乱する身体
 5.知識と身体
 6.身体と自然
 7.生の豊かさと身体

第3章
感情に触れる ─現代社会と感情
 岡原 正幸
 はじめに?どこへ行くのだろうか。
 1.感情の時代
 2.感情の社会学
 3.感情資本と社会的不平等
 4.感情管理力の格差
 5.感情資本家と感情労働者
 おわりに?映像社会学の試みから身体へ

第4章
だてマスク・自己・社会 ─相互行為論の視点から
 櫻井 龍彦
 はじめに
 1.ある学生の体験談から
 2.「表現─対─行為のディレンマ」が意味するもの
 3.演技としての相互行為
 4.演技・役割と自己
 5.自己はどこにあるのか?
  ─相互行為から離脱すれば「本当の私」に出会える?
 6.役割距離と自己
 最後に

第5章
戦後家族の希望と、そのゆくえ
 渡辺 秀樹
 はじめに
 1.戦後家族の芽生え;1950年代後半から60年代へ
 2.〈プロフェッショナル・ハウスワイフ〉;日本型専業主婦
 3.1959年の「日本の希望」
 4.1959年にはじまった〈もうひとつの希望〉
 5.戦後家族のゆくえ;希望の帰結

第6章
無印化する都市空間
 近森 高明
 1.無印化する都市空間
 2.コンビニをめぐる習慣性と安心感
 3.ネットワークと工学的調整
 4.課金型環境としての無印都市

第7章
仕事と企業組織の変貌
 鈴木 秀一
 はじめに
 1.「われわれ」はどこにいるか
 2.「われわれ」はどこへ行くか

第8章
メディアとモビリティ─移動社会としての現代
 田中 大介
 1.メディアとモビリティ
 2.メディアとしての場所
   ─チュリンガとソングライン
 3.場所としてのメディア─ネットワークとケータイ
 4.移動的な社会とはなにか

第9章
災害─東日本大震災の復興に向けて
 干川 剛史
 はじめに
 1.阪神・淡路大震災から東日本大震災へ
 2.「ぼうさい朝市ネットワーク」から南三陸町支援へ
 3.「南三陸町福興市」の展開
 4.「灰干しがつなぐ被災地復興ネットワーク」

第10章
病いの語りと医療のまなざし─「病む」という経験の社会学のために
 鈴木 智之
 はじめに
 1.「病い」の社会的構成
 2.体験としての病い
 3.「病い(illness)」と「疾患(disease)」
 4.病む人の言葉
 終わりに─病いの経験を聞くということ

第11章
生きられた老いの経験と語り
 大出 春江
 はじめに
 1.老いと成熟
 2.老いと近代化
  ─近世における「楽隠居」を通して考える
 3.現代社会における老い
 4.生きられた老いの経験と語り
  ─日本とアメリカの比較から
 5.老いを語ることと聴く力

第12章
死の社会的変容 ─伝統・管理・自己決定を越えて
 澤井 敦
 1.「千の風」になる意味
 2.伝統的な死のかたち
 3.近代的な死のかたち
 4.後期近代の死のかたち
 5.自己決定と伝統の狭間で

第13章
クロックタイムの成立と変容
 浜 日出夫
 1.遅刻
 2.不定時法v3.クロックタイム
 4.グローバル化
 5.瞬間的時間
 6.止まった時計
 ─積み重なる時間
 7.希望の灯り

エピローグ
ゴーギャン:
我々は何者か/人間と世界
 山岸 健
 1.我々は何者か/自然と文明
 2.絵画作品/旅びと、ゴーギャンの方法と画風
 3.未開と文明、文化/歴史の舞台と光景

あとがき
執筆者略歴

著者プロフィール

山岸 健(やまぎし たけし)*編者 プロローグ、1章、エピローグ
1934年11月7日、新潟県長岡市生まれ。慶應義塾大学名誉教授、大妻女子大学名誉教授。社会学博士。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程修了。
『社会的世界の探究 社会学の視野』慶應義塾大学出版会、1977年。『日常生活の社会学』NHKブックス309、1978年。『人間的世界の探究 トポス/道/旅/風景/絵画/自己/生活/社会学/人間学』慶應義塾大学出版会、2001年。『日常生活と人間の風景 社会学的人間学的アプローチ』三和書籍、2002年、そのほか。
山岸美穂とともに─『音の風景とは何か サウンドスケープの社会誌』NHKブックス853、1999年(共著)。『感性と人間 感覚/意味/方向/生活/行動/行為』三和書籍、2006年(共著)。

草柳 千早(くさやなぎ ちはや)*編者 2章
1959年、愛知県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。文学博士。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
『「曖昧な生きづらさ」と社会 クレイム申し立ての社会学』世界思想社、2004年。『〈脱・恋愛〉論』平凡社、2011年。『若者の現在 政治』日本図書センター、2011年(共著)。『相互作用と身体の現前 ゴフマン共在分析の視点から』『社会学年誌』51号、早稲田社会学会、2010年。

岡原 正幸(おかはら まさゆき) 3章
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部教授。慶應義塾大学経済学部卒業、同社会学研究科博士課程修了。
『生の技法 文庫第3版』生活書院、2012年(共著)。『感情の社会学』世界思想社、1997年(共著)。『ホモ・アフェクトス─感情社会学的に自己表現する』世界思想社、1998年。『感情資本主義に生まれて』慶應義塾大学出版会、2013年。『地位と羞恥』S・ネッケル著、法政大学出版局、1999年(訳書)。

櫻井 龍彦(さくらい たつひこ) 4章
1971年、長野県佐久市生まれ。浜松学院大学現代コミュニケーション学部准教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。
『社会学の饗宴I 風景の意味─理性と感性─』三和書籍、2007年(共著、山岸健責任編集、草柳千早・澤井敦・鄭瑛惠編)。「社会不安障害をめぐる新たな社会学的課題─性格と病理の間で─」『三田社会学』第16号、2011年。「社交不安障害の臨床社会学に向けて」『浜松学院大学研究論集』第9号、2013年。

渡辺 秀樹(わたなべ ひでき) 5章
1948年12月26日、新潟県糸魚川市生まれ。慶應義塾大学文学部教授。東京大学教養学部理科2類入学。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。
『いま、この日本の家族』弘文堂、2010年(共著)。『現代日本の社会意識;家族・子ども・ジェンダー』慶應義塾大学出版会、2005年(編著)。『現代家族の構造と変容』東京大学出版会、2004年(共編著)。

近森 高明(ちかもり たかあき) 6章
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部准教授。京都大学博士(文学)。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。
『ベンヤミンの迷宮都市─都市のモダニティと陶酔経験』世界思想社、2007年。『無印都市の社会学─どこにでもある日常空間をフィールドワークする』法律文化社、2013年(共編、刊行予定)。『都市のリアル』有斐閣、2013年(共編、刊行予定)。

鈴木 秀一(すずき しゅういち) 7章
1955年、千葉県生まれ。立教大学経営学部教授。経営学博士。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
『企業組織とグローバル化』世界思想社、2006年(編著)。『情報社会の秩序と信頼』税務経理協会、2006年(共編著)。『入門経営学』第3版、新世社、2011年(共著)。『入門経営組織』新世社、2002年(単著)。『経営文明と組織理論』増訂版、学文社、1997年(単著)。

田中 大介(たなか だいすけ) 8章
1978年、大阪府生まれ。日本女子大学専任講師。博士(社会学)。筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。
『フラット・カルチャー』せりか書房、2010年(共著)。『無印都市の社会学』法律文化社、2013年(共著、刊行予定)。「車内空間の身体技法」『社会学評論』第229号、日本社会学会、2007年。

干川 剛史(ほしかわ つよし) 9章
1961年4月2日、群馬県生まれ。大妻女子大学教授。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。
『公共圏の社会学』法律文化社、2001年。『公共圏とデジタル・ネットワーキング』法律文化社、2003年。『デジタル・ネットワーキングの社会学』晃洋書房、2006年。『現代社会と社会学』同友館、2008年。『情報化とデジタル・ネットワーキングの展開』晃洋書房、2009年。

鈴木 智之(すずき ともゆき) 10章
1962年、東京都生まれ。法政大学社会学部教授。慶応義塾大学社会学研究科博士課程単位取得退学。
『傷ついた物語の語り手 身体・病い・倫理』ゆみる出版、2002年(翻訳)。『ケアとサポートの社会学』法政大学出版局、2007年(共著)。『村上春樹と物語の条件』青弓社、2009年。『ケアのリアリティ』法政大学出版局、2012年(共著)。『眼の奥に突き立てられた言葉の銛』晶文社、2013年。

大出 春江(おおで はるえ) 11章
山梨県笛吹市生まれ。大妻女子大学人間関係学部教授。上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学。
『看取りの文化とケアの社会学』梓出版社、2012年(編著)。『データ対話型理論の発見』新曜社、1996年(共訳)。「出産の戦後史」『都市の暮らしの民俗学3 都市の生活リズム』吉川弘文館、2006年。「出産の正常と異常をめぐるポリティックスと胎児の生命観」『年報社会科学基礎論研究』第4号、ハーベスト社、2005年。

澤井 敦(さわい あつし) 12章
1962年2月28日、愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学法学部教授。博士(社会学)。
慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
『カール・マンハイム─時代を診断する亡命者』東信堂、2004年。『死と死別の社会学─社会理論からの接近』青弓社、2005年。Routledge Companion to Contemporary Japanese Social Theory, Routledge, 2013(共編著)。

浜 日出夫(はま ひでお) *編者 13章
1954年、福島県生まれ。慶應義塾大学文学部教授。文学修士。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程中退。
『社会学』有斐閣、2007年(共著)。『被爆者調査を読む─ヒロシマ・ナガサキの継承』慶應義塾大学出版会、2013年(共編著)。