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パーキンソン病歴二〇年の元毎日新聞記者の手記
杉浦 啓太(著/文)
四六判   156頁  上製
定価 1,600円+税
ISBN 978-4-86251-057-0 C0095

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内容

パーキンソン病に向き合うすべての患者、ご家族の皆様を勇気づける一冊。難病と折り合いつつ生きる、知的で軽快なエッセイ。重病と折り合う生活を軽快な文体で描いています。

目次

はじめに

第一部

パーキンソン病の最初の報告
得体の知れぬ不定愁訴
パーキンソン病と診断
劇的な「L?ドーパ」登場
パーキンソン症候群
ドーパミンとアセチルコリン
食の大きな意味
「まるで、お殿様のようね」
病気に悪い緊張関係
老化と活性酸素
すきま風
強烈な痛み
介護の力を引き出す術
患者に対する態度
障害者二級
配偶者
深刻な実態
感謝を心に
最後のラーメン

第二部

医薬品の値段
パーキンソン病の薬はいろいろある
完治ならずとも症状改善──エンタカポン
薬に頼りすぎは危険
夢の新薬がダメで偽薬が効く場合も
どこまでが夢? ──体内時計が助け舟
パチンコ依存症
たまらなく眠い
明け方の怪
汗が原因の不定愁訴
体が固まる
椅子
洗腸
エステ
春が来た
花を愛ず

楽しかった時ほど病気がうらめしい
雨の降る日は具合が悪い
ものすごく深い体調と天気の関係
交流磁気治療器
つむじ風くん
パーキンソン病は治らないか──安保先生
楽しいはずの観劇
不定愁訴の解消へ──中国シルク
鳴門海峡
ホスピタリティ
著名人
自分の病気について考えると調子が悪くなる

第三部

夢がかなうかも
曙光
遺伝子治療
手術療法
DBS(脳深部刺激療法)の現状と課題
ES細胞に集まる関心
薬物療法
iPS細胞に期待
ほかの病気は大きな負担
そううまくはいかない──パレートの法則
パーキンソン病とストレス
ICUシンドロームにパーキンソン病患者は耐えられるか
かかりつけ医は大切だ
介護度──理解の難しさ
医師不足はどのくらい深刻か
パーキンソン病患者に対する社会保障サービスとは
介護報酬

おわりに

執筆者など

著者プロフィール

杉浦 啓太
1948年、東京生まれ。京都大学経済学部卒。元毎日新聞大阪本社社会部記者。1986年ごろから体調が思わしくなく、1989年にパーキンソン病と確定。株式会社日本医療企画で病医院向け総合情報誌『月刊ばんぶう』編集長、保健・医療・福祉の総合年鑑『WIBA』編纂室長、全国病医院情報編纂室長などを経てフリーに。