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旅と里程標
山岸健 責任編集(著/文)
A5判   472頁  上製
定価 4,800円+税
ISBN 978-4-86251-014-3 C1036

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古代ギリシアからの哲学、思想、文学、諸科学などのさまざまな流れに、ある時、姿を現した独自のアプローチ、方法、視点とパースペクティヴ、それが、社会学である。このエセーのコレクション、〝社会学の饗宴〟においては、執筆者の自由なモチーフやテーマとともに、さまざまなリズムが、さまざまなスタイルで人びとそれぞれによって体験されるのではないかと思う。

目次

〈まえがき〉 山岸 健

I

現代庭園論の限界と可能性について─R・ブーレ・マルクスの生涯とその業績─
荒井 芳廣

過ぎ行く時と「私の世界」
江原 由美子

ポスト「超大都市(Mega-cities)」へ─都市的なるもの(Being Urban)への視角─
奥田 道大

新たな社会規範と秩序形成に伴うジレンマ─「2ちゃんねる」の挑戦あるいは挑発─
工藤 浩

漂流する家族・「破産される」学校─ポスト高度経済成長期の子ども世界─
小谷 敏

複数のハビトゥス─P・ブルデューからB・ライールへ─
鈴木 智之

オオクボの考現学 序説
鄭 暎惠

II

グローバル化と国家をめぐる問い─「グローリーナカル」と「人際関係」の社会理論─
西原 和久

ヒロシマを擦りとる
浜 日出夫

IT化が顕在化させた信頼関係の不在─住基ネットの付番に伴う違和感はどこからくるのか。 自治体は、データ管理所として住民の信頼を獲得できるのか。─
藤本 一男

リスク社会と公共圏
干川 剛史

認識論と社会学─両者の関係を再考するための一試論─
儘田 徹

日本の企業家におけるフィランソロピーの原型
三浦 典子

III

子どもの音体験と音風景─音環境問題の解決とサウンドスケープ・デザインのために─
山岸 美穂

神宮外苑の文化史─帝国とスポーツ─
山本 拓司

「市民活動の時代」の光と影─変貌する日本社会と市民活動─
横田 尚俊

ヒロシマの放置・ヒロシマの忘却を告発する映像と言葉─ヒロシマドキュメンタリーの解読1─
好井 裕明

芸術文化活動からみた都市の魅力─盛岡市を事例として─
吉野 英岐

『地方都市』再訪序説─百霊廟を手がかりに─
渡辺 秀樹

執筆者など

著者プロフィール

山岸 健(やまぎし たけし)
1934年、新潟県生。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了、社会学博士、大妻女子大学人間関係学部教授(2007年3月まで)、慶應義塾大学名誉教授。
【主要著書】『社会的世界の探求 社会学の視野』 慶應義塾大学出版会、1977年、『日常生活の社会学』 NHKブックス309、日本放送出版協会、1978年、『社会学的人間学―絵画/風景/旅/トポス/道/人間/生活/生存/人生/世界』 慶應義塾大学出版会、2005年、『感性と人間―感覚/意味/方向 生活/行動/行為』(山岸美穂と共著)三和書籍、2006年他。