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片足立ちの効用

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骨密度が高まる

歩くときには、少しの間、片足立ちをしています。右足を一歩前に踏み出すときは、左足だけに全体重が乗っています。同様に、左足を一歩前に踏み出すときは、右足だけに全体重が乗っています。歩くことは、左右の足で片足立ちを繰り返していることになります。

したがって、片足立ちができる間は、自分で歩くことができるのです。反対に、片足立ちができない状態だと、歩くことが不自由になります。杖や歩行器などで支える必要があります。

最期のときまで自分の足で歩くためには、片足立ちができることが大切になります。歩行が不自由にならないためには、一日1回でもいいので、意識して片足立ちを行ってください。うまくできないときは、椅子につかまって、あるいは壁に手を着けてでもけっこうです。無理に片足立ちを行って、転倒してのけがには注意してください。時間は、片足1分を目安にしてください。長くできる方は、1分といわず、3分でも5分でもけっこうです。

体重が片方の足にかかるので、骨密度が高まり、骨粗鬆症の予防になります。また、股関節や腰、背中周辺の筋肉も鍛えられます。

生活習慣で重心の位置が変わる

だれもが、重心(骨盤)の位置が左か右にずれています。左足よりも右足での片足立ちが長時間できる方は、右側に重心があります。反対に、右足よりも左足での片足立ちが長時間できる方は、左側に重心があります。

多少のずれはそう問題ではありませんが、大きなずれは歩行に影響します。重心が極端に右足にかかっている方は、歩く際に左足一本に重心をかけるときには、大きく左側に腰(骨盤)を移動させなければなりません。反対に、重心が極端に左足にかかっている方は、歩く際に右足一本に重心をかけるときには、大きく右側に腰(骨盤)を移動させなければなりません。

歩く際に、腰が左右に大きく揺れる方は、重心が極端に偏っているケースです。あるいは、なんらかの原因で左右の脚長差がある場合です。

生まれたときの骨盤の位置もありますが、生活習慣によって骨盤の位置が変わっていきます。たとえば、重い荷物を常に同じ側(常に左、あるいは常に右)で持つ場合や、常に同じ側に重心がかかる仕事(右側に重心がかかる時間が長い歯科医師など)などでは、後天的に骨盤の位置が右か左に寄っていきます。

歩くときに左右の腰の揺れが大きな方は、骨盤の位置に気をつけてみてください。左に寄っている方は、意識して右に寄せてみましょう。同様に、右に寄っている方は、意識して左に寄せてみましょう。

両足に均等に体重をかける

駅のホームで電車を待っているときや、信号待ちのとき、他の人の重心の位置を見るのも参考になります。両足に均等に体重をかけている人は珍しく、ほとんどがどちらかの足に多く体重をかけています。片方の足だけに重心をかける立ち方は、腰痛の予備軍といえるでしょう。

体重は、両足だけで支えています。両足に均等に体重がかかれば、片方の足だけに負担がかかるのを避けることができます。極端に片足立ちがやりにくい(長時間できない)ほうの足の反対側は、常に重心がかかっていることになります。右足がやりにくければ左足に、左足がやりにくければ右足に、ふだん体重がかかっていることになります。

体重が常に多くかかっている足は、常に緊張をしいれらます。そのため、ひざ痛や股関節痛、腰痛が起こりやすくなります。首の痛みも、重心の偏りから起こることもあります。

体重を左右の足に均等にかけるよう注意するだけで、腰痛が軽減する場合もあります。体重を左右の足に均等にかけるには、両足のかかとを着けて立つことです。両足のかかとを着けて立つと、左右どちらかに体重をかけると倒れてしまうので、自然に体重を左右均等にかけるようになります。

人は、体重を両方の足の裏で支えています。足の裏といっても、足の裏全体で支えているのではなく、踵骨(かかと)、親指根元の種子骨(母指球)、小指根元の中足骨(小指球)の3点で支えています。この3点を支点として、内側の縦のアーチ(かかとと母指球)、外側の縦のアーチ(かかとと小指球)、横のアーチ(母指球と小指球)の3つのアーチがあります。

いわば、片足に三脚があり、左右の2つの三脚で全体重を支えることになります。片足立ちをした場合は、片方の足の三脚だけで支えることになります。

足の指は、この3つの支点の補助の役割を果たします。足の指を自由に動かせて3つの支点を補助することで、多少バランスがくずれても、足の指で踏ん張ることができるのです。足の指が使えなかったら、重心が前にずれた際に踏ん張りがきかず、前方に転倒することになります。

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