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王 敏 著
四六判 並製 263頁
1,800円+税
ISBN978-4-86251-080-8 C1039

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内容

日本の生活文化は美的感性にあふれている。芸術の生活化が見事に行われている。しかし、その美的感性の裏側には、日本を国際的に孤立させ軋轢を生む契機が潜んでいるのである。本書は、日本人を日本人たらしめている原風景を明確に規定し、世界における日本文化の地域性を浮き彫りにしつつ、わが国の愛国心がいかに独自の背景を持っているかなどを鋭く分析してみせる。まさに、新しい時代の日本人論である。

目次

はじめに 「キツネ」への問いかけが日本を知る道案内

第1章 美の感性優先の思考

1 「感じたまま」
2 エモーショナル
3 愛に理屈がなく、原理原則のない世界
4 記憶が薄れる感性系
5 大義・正義にかなう生き方
6 憎まれ続ける曹操像およびその変化
7 歴史上の人物評価の基準
8 朱舜水の「亡命」
9 「衣装としての思想」(「異端」のない日本)
10 無思想の国
11 豹変を繰り返す日本
12 美的生活
13 生活に美的感性があふれる
14 美的感覚が原理原則を追いやる
15 先入観なく文化をみる
16 理解に心構えが要る日本文化
17 小泉八雲の心象風景
18 初日の出を迎える心情
19 体感する「自然融合感」
20 自然への憧憬、威圧的造作への反発
21 自然を詠む詩歌
22 「日本人」への回帰
23 豊かな自然風土が生んだ感性系の体得システム

第2章 真似る日本の成功

1 中国文化の亜流
2 中華文化に組み込むか、独特の事例か
3 日本における中国文化の変容
4 日中に割り込んだ西洋
5 伝統どっしり「鉄面皮」
6 文化倒流・文化逆流
7 日中「異文化」の刺激
8 中国における日本研究
9 文化の境界

第3章 「鉄面皮」の中国と「変節」する日本

1 個人・国家を統合する思想
2 儒教は中国人のDNA
3 儒教排斥から儒教活用に転じた中国
4 ”鉄面皮”の気質を評価した天心
5 「野蛮人でいよう」
6 儒教の優等生(朝鮮半島)
7 日本人にとっての儒教は「書籍学問」
8 明治とともに儒家が消えた
9 支配層のための統治思想
10 儒教を理解できなくなった日本人

第4章 急激な西洋化と日中交流の先駆者

1 西洋化を競う知識層
2 思想抜きの西洋化雪崩現象
3 儒教には「進歩」という概念がない
4 「遅れた国」としての日本
5 日本に大挙する中国人留学生
6 囚人に西洋を学んだ新井白石
7 洋書解禁の影響
8 羅森―日中の市民交流の先駆者(1)
9 羅森―日中の市民交流の先駆者(2)
10 羅森―日中の市民交流の先駆者(3)
11 羅森―日中の市民交流の先駆者(4)
12 羅森―日中の市民交流の先駆者(5)
13 羅森―日中の市民交流の先駆者(6)
14 西洋化への準備期間
15 アジア初の百科事典
16 西洋を学習する意欲の差

第5章 日中の愛国心の違い

1 阿倍仲麻呂(日本人特有の望郷心)
2 郷愁を捨てる精神
3 科挙
4 望郷の阿倍仲麻呂
5 ラフカディオ・ハーン(望郷を意識させない西洋人)
6 言葉にならない「ふるさと」
7 「ふるさと」に執着しない中国人
8 列島全土が神域の雰囲気
9 郷愁歌
10 「ふるさと志向」の強い猫
11 故郷を離れては生きにくい体質
12 亡命しない日本人
13 天下のために望郷を耐える
14 国土から吸い取って本性化した「ふるさと」
15 愛国心は理屈ではなく自然体
16 他動詞の愛国と自動詞の愛国
17 魯迅の「幻灯事件」
18 文化に愛着、能動的な愛国心
19 国際主義との調和
20 愛国歌

第6章 地域性を認識するために

1 中国で進む日本学研究
2 相違を意識しない中国と日本
3 比較文化という手法
4 時間的縦軸と空間的横軸を組み合わす視点
5 鑑真ブーム(時代精神に翻弄される危険)
6 二分法が作りあげる「後進国」
7 文化の地域性への気付き
8 「知っているつもり」という先入観
9 文化の違いを認識する「常識」
10 世界各国での「日本ブーム」
11 他国の「日本の評価」を研究する
12 二〇〇〇年を超える交流
13 地域性を認め、共同知を醸成する
14 経済成長を「武士道文化」から読み解く
15 文化交流の結晶
16 読まれ続ける『菊と刀』
17 自然に学び自然に対し謙虚だった宮沢賢治
18 共生モデルとしての賢治の作品
19 賢治の孤独と普遍性
20 『烏の北斗七星』が示す日本固有の死生観
21 賢治研究の意義
22 日本の若者文化に陶酔する「新新人類」
23 政冷経熱・研究熱
24 『参考消息』小考
25 自国文化を知る

感謝!! ─終わりに代えて