国際日本学とは何か?
相互理解のための思索と実践
王 敏(著/文)
A5判   433頁  上製
定価 3,800円+税
ISBN 978-4-86251-059-4 C3036

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内容

『本論文集の基本的コンセプトは二つである。一つは、外国の日本学研究者の視点を取り入れて、「ジャパン・テクノロジー(日本学研究)」をより科学的に深化させたい。内向きの閉鎖的な研究姿勢と希薄な方法論という、人文科学研究の旧弊を打破するには、内外の補完という不可欠の方法論によって、国際的・学際的な共同研究の可能性を提示する必要があると思われる。もう一つは、他者の視点による「異文化」という観点から日本文化を再発見・再発掘し、日本文化研究に新局面を切り拓くことにある。日本文化は、近代までは中国、朝鮮などの東アジア地域文化のなかで、近代以降は欧米を中心にした「異文化」の影響を直接・間接に受けながら形成された混成文化と認識されているが、一方、それを成す普遍性と地域性の有機的構成は地球化(グローバル化)の加速のなかで、周辺諸国にも一定の啓発を与えることができると考える。以上のコンセプトの模索として、中国の研究者による実証的な日本研究成果の一部を編集して本論文集を企画した。日中相互研究の参考資料の一冊となり、読者の参考文献になることを願っている。』本書コンセプトより。

日本図書館協会選定図書

目次

コンセプト

1 中国における日本研究の概観

中国の日本研究
─回顧と展望─  李 玉(翻訳:坂部 晶子)

中国の日本史研究
─日本研究論著の統計的分析を中心に─  李 玉(翻訳:坂部 晶子)

現代中国における日本文学の紹介
─日本文化の一環として─  王 敏

2 時代を追う日本観の変容

唐宋詩人の「日本」の想像 葉
  国良(翻訳:林 恵子)

近代における中国人の日本観の変遷
   王 暁秋(翻訳:王 雪萍)

近代文化論から見た李春生の日本観
─『主津新集』と『東遊六十四日随筆』を中心に─   徐 興慶

二〇世紀一〇─二〇年代中国の教科書に見る日本像
─民国臨時政府─南京政府成立まで─   徐 氷

中国映画の中の日本人像
  孫 雪梅(翻訳:玉腰 辰己)

日本留学時期の周恩来の日本観
─『周恩来旅日日記』を手がかりに─  胡 鳴

3 受容された日本の文学と言語

中国近代文学の発生と発展における中日関係
─文化交流から生存体験まで(概要)─   李 怡(翻訳:及川 淳子)

清末民初における日本語文学漢訳題材の特徴を論じる
   付 建舟(翻訳:小池 陽)

五四時期の「小詩」による俳句の取り込みについての総論
   羅 振亜(翻訳:金澤 妙)

「憂い顔の童子」
─森の中の孤独な騎士─   許 金龍(翻訳:石岡 陶子)

「僑詞」の帰順と近代中日文化の相互作用
─「衛生」、「物理」、「小説」を例に─  馮 天瑜(翻訳:及川 淳子)

4 日中文化研究

新しい日本と新しい中国とを結ぶべき紐
─陶晶孫『日本への遺書』を読む─  楊 剣龍(翻訳:孫 軍悦)

中国人の日本における国際理解に関する研究
  楊 暁文

新渡戸稲造と日本の文化外交
   劉 岸偉

「変節」に寛容な日本的現象
─「変節」「転向」考察その1─  王 敏

転向と向き合う作家・辻井喬論
─「変節」「転向」考察その2─  王 敏